観葉植物が与える心理的効果とは?科学的根拠もあるその理由

観葉植物が与える心理的効果とは?科学的根拠もあるその理由

なぜ多くの人が観葉植物を家に置くのか、不思議に思ったことはありませんか?

そこには、単に部屋を素敵に見せるだけではない、さまざまな理由があります。

本記事では、観葉植物があなたの精神的・感情的な幸福にもたらす心理的効果について探っていきます。

筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。

観葉植物が与える心理的効果

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出典:Pexels

観葉植物を家に置くことでメンタルヘルスが向上する可能性があるとして、多くの研究がなされています。

そこで本項では、観葉植物が与える心理的効果を3つ紹介していきます。(下記題材)

  • ストレスレベルの低下
  • 疲労の軽減効果
  • 自尊心が高まる

 

ストレスレベルの低下

観葉植物の心理的効果は、ストレスレベルの低下です。

とある研究では植物はストレスレベルを約30%軽減させるとも言われています。

家の中をより居心地のよい空間にしたい人も、ストレス解消の効果を少しでも高めたい人も、観葉植物を1~2個置くと効果的かもしれません。

科学的に言うと、観葉植物は一酸化炭素のレベルを下げ、湿度レベルを上げることで、実際に空気の質を向上させます。

湿度が上がると、部屋が快適になるだけでなく、喉の痛みや肌の乾燥といった乾燥の症状も緩和されるのです。

あなたの家をリラックスできる快適な環境に変える確実な方法をお探しなら、観葉植物をいくつか加えて、その鎮静効果を楽しんでください。

さらに、大きなサイズの観葉植物を選べば、その葉や茎を使って、どんな部屋にも色や質感を加えることができ、アクセサリーとしても、ストレス解消にもなります。

疲労の軽減効果

観葉植物の心理的効果は疲労の軽減である。

近年、植物の心落ち着く色や香り、栄養に囲まれることで、本当に疲労が軽減されることが研究で証明されています。

疲労感とは、単に休息が必要なだけにとどまらないことが多いものです。

肉体的、精神的な疲労が蓄積され、日々の活動に支障をきたすようになるのです。

観葉植物の素晴らしいところは、誰にでも手の届くところにあることです。

家の中に1~2個の観葉植物を置くだけで、疲労が大幅に軽減される可能性さえ秘めています。

また、観葉植物の世話をすることで、喧騒から切り離された静かな空間が生まれ、健康増進に役立ちます。

さらに、植物の世話をして成長することで、達成感や喜び、自己満足を得ることができます。

小さな緑が、疲労を軽減し、生活の質全体を向上させるというのは、驚くべきことです。

自尊心が高まる

観葉植物の心理的効果は自尊心の向上というエビデンス。

観葉植物が身近にあることで、精神的に本当に良い影響を与えるという研究結果があります。

米国園芸学会の研究によると、自宅やオフィスに観葉植物を置いている人は、自尊心やその他の心理的健康の尺度において、有意に高いスコアを示したと報告されていることが確認されました。

これはおそらく、植物が自ら成長し、育っていく様子を見ることに楽しさや特別感を感じるからでしょう。

何かを育て、世話をすることで得られる達成感は、自己価値を育むのに役立つと思われます。

また、植物は二酸化炭素を消費して酸素を放出するため、空気の質が向上し、より快適で穏やかな環境を作ることができます。

これらのメリットはすべて、観葉植物を置くことによる全体的なプラスの心理的効果、すなわち自尊心の向上にもつながります。

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観葉植物の心理的効果に対する研究

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出典:Pexels

何年も何年も前から、科学者、研究者、心理学者は、植物の心理的効果を検証されてきました。

本項では、観葉植物を持つことの心理的効果に関する最近の研究を紹介し、観葉植物が私たちの生活の内側と外側にどのような影響を与えるかを探ります。

 

観葉植物の心理的効果に対する研究①

観葉植物の心理的効果は過去10年間に行われたさまざまな研究結果で確認することができます。

例えば、ミシガン大学の研究では、植物にはストレスや不安を軽減する効果があり、部屋に観葉植物があると、コルチゾール(ストレスの原因となるホルモン)濃度を17%も低下させる効果があることが明らかになりました。

さらに、免疫機能に関する研究では、オフィスに観葉植物を置くと、ウイルスや有害な細菌を撃退する役割を持つ白血球の生産量が増加することがわかりました。

その他の研究でも、観葉植物が生産性、集中力、そして全体的な幸福感にプラスの効果をもたらすことが示されています。

ワシントン州立大学健康センターで行われたある研究では、観葉植物が身近にあった従業員の仕事のパフォーマンスが14%向上したことが報告されています。

結論として、観葉植物は私たちの精神的、生理的な健康に良い影響を与えることが明らかであり、治療効果の可能性を考慮する必要があります。

観葉植物の心理的効果に対する研究②

グリーンは色彩の中で最も落ち着きのある色として知られており、静けさや爽快感を与えると同時に、ストレスや不安の予防に役立つとされています。

観葉植物を置くことには多くの利点がありますが、植物が人の気分や健康状態に与える心理的な影響については、まだ不確かな部分があります。

しかし幸いなことに、分野や角度によっては決定的な証拠を示すのに役立つ研究も数多く行われています。

例えば、クイーンズランド大学が2018年に行った研究では、病室に観葉植物を置くと、患者の入院生活に対する認識を改善するのに役立つことがわかりました。

また、2020年にJournal of Health Psychologyに掲載されたさらに最新の研究では、160人の研修への参加者を調査。

植物で飾られたグループルームでは、研修中に安らぎを感じ、生産性が向上することがわかり、「少量の緑であっても、心理的効果がある」と結論付けています。

このように、観葉植物は住まいを心地よくし、気分や心理的な健康を向上させる重要な役割を担っていることが、多くの研究によって証明されています。

観葉植物の心理的効果に対する研究③

観葉植物の人気が高まり、心の健康や幸福に良い影響を与えることから、観葉植物の心理的効果に関する具体的な研究例が増えつつあります。

観葉植物を生活に取り入れることによる心理的効果や、緑の存在がいかに住まいの環境を良くするかについて、数多くの研究が行われています。

例えば、エクセター大学が2012年に行った研究では、自然に触れることで、そうでない人と比べて心理的な健康状態が改善されることがわかりました。

同様に、オランダ応用科学研究機構による研究では、観葉植物が職場環境の生産性を高め、従業員のストレスレベルを下げることに大きな影響を与えることが観察されています。

さらに、最近の研究では、わずか3分間でも観葉植物に触れることで、ストレスを軽減し、落ち着いた感覚をもたらすことがわかりました。

このように、観葉植物は単に美しいだけでなく、私たちの精神的健康に多大な影響を与え、心理的・身体的にさまざまなメリットをもたらすことが確認されています。

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