読書が嫌いな大人はただの思い込み?決めつけてはいけないこととは
『いやいや、読書なんてどうせ忘れるし意味ないでしょ』
『昔から集中力は長くもたないし、自分は読書は嫌いで性に合ってない』
読書と聞いて、そんな嫌悪感を抱くあなた。
ただの思いこみや先入観で、バイアスにより可能性や機会損失をしているかもしれません…
もしそうだとしたら、知識や体験の幅を狭めていてもったいないと思いませんか?
僕自身、読書は子供の頃からずっと嫌いだったんです。それでも今では月に10冊も読了してしまうんです。
それは一体、なぜなのか?
本記事では、読書嫌いな大人であった僕が急激に読書力が伸長した話。
あなたの読書嫌いも、解決するきっかけとなるかもしれない。
読書が嫌いな大人の特徴と改善策
それでは早速ですが。
自分自身の経験も含めて、読書が嫌いな人の特徴とそれに対する改善策をお伝えしていきます。
- 問題:難しい本からはじめようとしている
- 改善策:自分なりに読了できそうな本を選ぶ
- 問題:他のことに気を取られてしまう
- 改善策:自分にあった集中できる環境を知る
- 問題:本が面白くないと思ってしまう
- 改善策:バイアスや先入観を疑うこと
問題:難しい本からはじめようとしている
そもそも今の自分の読書レベルに合っていない可能性があるということ。
例えば、月に何十冊も読書する読書家でも複雑な本や難しい本は、一度見ても理解できないこともあるということもあるのです。
芥川賞作家でありお笑い芸人の又吉直樹さんは、同じ本を10回も読むこともあるそうです…
それくらい読まないと理解が深まらない本もあるということで、そもそも読み始めた本が誰が読んでも難しい本の可能性もあるというわけです。
自分の今の読書に対するレベルによっては難しいと感じる場合も、もちろんあるということです。
全てのことに当てはまることですが、うまくいかないことが続いたり失敗経験は苦手意識や嫌悪感に繋がっていきます。
そうして、自分は本を読むことが苦手なんだと勝手に思い込んでいる。
改善策:自分なりに読了できそうな本を選ぶ
とにかく読了すること、成功体験を増やすような読み方がおすすめです。
もし序盤で読むことをやめてしまうのなら、映画でいう起承転結の『起』で終わっている可能性もあります。
展開が永遠にない映画や興味のない映画を見るのには魂気が必要だと思います。
ですが、展開がはじまると気づけば『おっ』と入り込んでいるなんてことも経験したことがあるのでは?
これは本にも同じことが言えるでしょう。
問題:他のことに気を取られてしまう
本を読み始めたが数行を読んだところでスマホに目移りしたり、違うことを考えてしまい内容がはいってこなかったり…
なんてこともよくありそうなことです。
集中力がすぐきれてしまったり、落ち着かないなど。そんな状態になることも多いのではないでしょうか?
考えられるケースとして、視覚的・嗅覚的・聴覚的この3つの部分で注意が散漫になってしまうことが多いのではないかと考えます。
もしくは、違うことを考えてしまって読んでいても内容がはいってこない。
改善策:自分にあった集中できる環境を知る
まずは、自分に合った環境を知ることです。
だから逆に集中力がきれたタイミングは自分のことを知れるタイミングでもあるかもしれません。
例えば、視覚的な部分。(主に人や物)
目の前を歩く人や動く物が気になってしまうのであれば、家の中でひとりで読書したり、壁に向かって視覚的に気になる対象をなくすことが必要というわけです。
聴覚的な部分でいえば、聞こえる音の環境です。
話し声や音楽が気になるのであれば、なるべく無音の環境が適しているといえるでしょう。
次にトレードオフを理解する。トレードオフとは『両立できない関係性』つまり、一方を尊重すればもう一方は成り立たないということです。
例えば、『タバコを吸いたいと健康でいたい』『スイーツを食べたいと痩せたい』は、両立できない関係といえます。
これは読書にも当てはまることで、『本の内容を理解したいと他のことも考えたい』は両立できません。
一見、答えになっていないようにも感じるかもしれませんが、あらゆることにおいても、読書においてもひとつのことを考えるという癖付けや理解は必要ということです。
また、なにかを得るにはなにかを捨てるということも必要というわけです。
問題:本が面白くないと思ってしまう
そもそも本は面白くないと思っている。
これは僕自身の体験談として、幼少時代からの思い込みで本に対して嫌悪感や苦手意識を持っていたということ。
人間は知らずしらずにバイアスにかかってしまい、それは心理的に起きてしまうことなのです。
バイアスとは、思考において特定の偏りをもたらす思考のこと。
例えば、確証バイアスというものはこの読書にも当てはまります。
確証バイアスは、自分の先入観に沿う情報だけを集め、その集めた情報を自分の都合のいいように解釈してしまうという現実があるということです。
もしも、幼少時代に本は『面白くない』『嫌いだ』と思考が植え付けられてしまっていたら、本のデメリットや、同じく本が嫌いな人の意見などの情報を集めて、自分の都合のいいように脳が解釈してしまう。
結果的に、本来は読書できる人なのにはねつけて機会を損失してしまっている。
改善策:バイアスや先入観を疑うこと
ABEMAのネット番組の『2分59秒』という、千原ジュニアさんのリアルスピーチバラエティ番組の中で、小島よしおさんのスピーチでこんな話がありました。
小島よしおさんの子供向けの営業での出来事で、苦手の克服には『楽しいイメージ』が効果的ということをスピーチで訴えていました。
『そんなの関係ねぇ』という一発芸で有名になった小島よしおさんですが、とある営業先でピーマンが苦手な子供30人に向けてピーマンの替え歌を披露したそうです。
替え歌を聞いた子供たちに、改めてピーマンについて聞いてみると…
30人中29人がピーマンが好きと答えたそうです。
これは先述の確証バイアスが『嫌い』や『苦手』というマイナスイメージから、『面白い』とか『楽しい』というプラスイメージに思考が変わった瞬間なんだと僕は思いました。
僕たち人間にはあらゆるバイアスがかかっていることを理解するべきなのです。
ですから、自分の『面白い』や『楽しい』題材やテーマ、ジャンルはなにか?を考えてみてください。
そのジャンルで、先述でもある通りなるべく短く簡単な本で、まずは読了と成功体験を小さいところから体験していくことが重要というわけです。
バイアスを外して、好きを探しにいきましょう。
参考文献:フェイク(著 脳科学者 中野信子)
読書が嫌いな大人でも月10冊以上読了できた理由(体験談)
まず大前提、僕自身読書が嫌いな大人でした。
そんななかで、先述したきたことは気づきであり実際に克服するうえで出会ってきた情報でした。
ここからは、より具体的なお話をしていきたい。
今では月に10冊〜15冊ほど本を読んでいます。
ただ僕はフリーランスで時間配分が自分の裁量で決めれるというのもあるので、月に何冊読むというのはこの記事を読むあなたに当てはめる必要はないことです。
では本題ですが、なぜ僕が『嫌い』から月に10冊も読了するようになったのか?
ずばりそれは、『出会いと気付き』です。
先述してきた改善策は気づき。その気付きのきっかけとなったのが出会い。以下の3つは大きい出来事だったと感じていることです。
・行動を起こしたくなるようなガツンと響く本との出会い。
・本を最後まで読み切ったという成功体験。
・小さい1歩として、活用した本の要約サービス
詳しくはこちら→【おすすめ】読書嫌いな僕の読書効率が上がり本も好きになったわけ
克服!読書苦手でも読書効率が上がり本も好きになったわけ『読書は昔から苦手だし嫌いだ。どうせ忘れるのに全く本の良さなんてわからない』 僕自身も社会に出て大人になってからも、ずっとそう思っていました。&nb[…]
読書が嫌いな大人(僕)でもスラスラ読了した本3選!
『あれ?本読めたじゃん』『しかも面白い』その体験が実際に読書が嫌いというバイアスが外れた瞬間でした。
僕自身、初期の段階で読了できたときは本当に嬉しかったです。
同時に先入観が変わるタイミングで、気づけたこと知識が増えること、新しい価値観に出会った喜びは計り知れないと感じました。
ビジネス本、小説、エッセイこの3つの中で、僕が実際に初期段階でも、面白くて一気にスラスラと読了した本を紹介していきたいと思います。
読書嫌いな大人におすすめするビジネス本
チーズはどこへ消えた? 著:スペンサー・ジョンソン
短い、シンプル、読みやすい。読書が苦手でもかなり読了しやすいビジネス本だと思います。
また、世界で2800万人の方が読んでいるベストセラー本でもあります。
チーズを『人生で求めるもの』に置き換えらていて、2匹のネズミと2人の人間が4つの性格でそれぞれの行動の仕方で、チーズを追い求める話。
ネズミは単純で、人間は複雑。どちらにも良さはあるが、人間である私たちにとって気付かされることがたくさんあるような内容です。
読書嫌いな大人におすすめする小説
海が見える家 著:はらだみずき
入社1ヶ月で会社を辞めた主人公が、家族の事情で千葉の房総半島の海辺の街で暮らすことになる。
そのなかで、主人公自身が自分の人生を見つめなおす物語。
都会や、社会人になってめまむぐるしい毎日で時間も余裕もないというのが、僕もあなたにも当てはまる現実ではないでしょうか?
海辺のいわゆる田舎での生活での主人公の数々の気づきは、実際の我々社会人にはとても響く内容です。
読書嫌いな大人におすすめするエッセイ
表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 著:若林正恭
お笑い芸人であるオードリーの若林さんのエッセイです。
競争社会、日本の社会に疑問も持った若林さんが、社会主義のキューバに旅行した際のことを話しています。
若林さん自身の考えや人間性がよくでていて、僕はこれを読んで共感することもたくさんありました。
同時に若林さんのお笑い芸人としての面白さだけはなく、葛藤なども見え面白くて一気読みしてしまいました。
そして、ファンになってしまってしくじり先生も一気に見てしまいました(笑)
控えめにいっても、これを読んでリアルな発言をする若林さんが大好きになりました。
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