うつ病にもいい?読書の効果はセラピーにもなる!ぴったりな本も紹介
うつ病やメンタルヘルスの問題に悩まされているように感じませんか?あるいは、読むべき本を探すことに苦労しているのでは?
もしそうなら、この記事は2つの問題の解決に役立つはずです。
本記事では、読書がうつ病に与える影響について紹介し、ぴったりの本をご紹介します。
また、読書がもたらすさまざまな効果、とっておきの本3冊についてもご紹介します。
筆者の経験則や、書籍やリサーチした情報を絡めてお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
読書はうつ病や精神的にも効果的
出典:pixabay
さっそくですが読書は、うつ病やメンタルヘルスに効果があります。
具体的に、楽しみとしての読書は、精神的健康の改善、気分の改善、うつ病のレベルの低下と関連しています。
読書の効果として、ストレスレベルの軽減、記憶力や集中力の向上など、多岐にわたります。
また、読書量が多い人は、自分の人生をよりコントロールできていると感じ、自分自身の考えや感情に対する自己認識も高まっていることが、研究により明らかになっています。
読書は共感力の向上、対処能力の改善、さらにはアルツハイマーの発症リスクの低下とも関連があるとされています。
さらに、読書は回復力を高め、セルフケアの習慣を養い、長期的に私たちの精神衛生に良い影響を及ぼします。
つまり、読書はうつ病に対処し、管理するための最も強力なツールの1つであり、メンタルヘルスの悩みを抱える人にとって、非常に貴重な戦略なのです。
読書のメンタルヘルス効果
読書がもたらすメンタルヘルス効果読書には身体的、精神的な健康効果があることは昔から知られています。
1日数分の読書をするだけで、記憶力や集中力の向上、ストレスや不安の軽減、共感力の向上、認知症などの変性疾患の予防につながるなど、数多くのメンタルヘルス効果があることをご存知でしょうか?
読書は、精神の明瞭さ、創造性、認知的刺激の向上に役立つことが研究で示されています。
これらはすべて、精神の健康と全体的な満足感にとって重要です。
具体的には、読書は新しい情報を処理し、批判的思考力を高め、データをよりよく理解し、識別する能力を向上させることができるのです。
さらに、読書は、物語の登場人物が経験していることを理解し、感じることができるため、共感力の向上にもつながります。
この共感力は、私たちの生活に役立つ深いレベルの理解をもたらし、苦しんでいる人とつながり、慰めることに繋がります。
このように、読書は日常生活から離れ、安全で快適な逃避の場となり、私たちをリセットし、リフレッシュさせてくれるのです。
読書はうつ病のセラピーになるのか
うつ病に読書は効くのか?答えはイエスです。
資格のある医師や精神保健の専門家が処方する臨床ケアや薬の代わりにはなりませんが、読書がうつ病に効果的な治療法であることを示す科学的証拠は増え続けています。
特に自己啓発系の読書は、自分自身や自分の問題を偏りなく、率直に理解できるようになり、非常に大きな力を与えてくれます。
また、ネガティブな思考パターンを崩し、修正し、ポジティブな思考を育み、個人の見通しや態度を向上させるのに役立ちます。
多くの科学的研究により、感動的な文学作品に触れることで、読者が同じような感情を経験し、より思いやりと理解を深め、新しい経験に対して心を開くことができることが示されています。
読書は、うつ病の患者さんにとって、病気の暗さや孤立感からの気晴らしになり、本のページに没頭することで、逃避、目的意識、創造的表現の基盤のすべてを見出すことができるため、特に有用といえます。
読書がストレスを軽減させる理由
読書は、ストレスを軽減し、健康的なライフスタイルを助けるとなると、人によってはリラクゼーションの一種として捉えられることが多いようです。
読書は、体内のストレスホルモンのレベルを下げ、健康状態を改善することが科学的に証明されています。
ストレスの原因となる考えやシナリオから気をそらすことで、気分が改善されるからです。
さらに、本を読むことで、自分とは異なる経験や状況に対する洞察力を得ることができ、視野を広げることができます。
これは、ストレスや緊張の毒性から精神的に逃れることができ、人のストレスレベルを全体的に下げるのに役立ちます。
また、文学の世界に浸ることは、多くの人にとって逃避の意味合いもあり、魅力的で有意義な方法で他人の経験や感情を共有するのに役立ちます。
つまり、読書はストレス解消に効果的であり、読者は日々の現実から精神的に解放されるのです。
あわせて読みたい→読書量の多い人に共通する特徴とは?なぜ人は読書をするのか
読書量の多い人に共通する特徴とは?なぜ人は読書をするのか『読書をしなさい』『読書をして自分に投資しなさい』『成功者の読書家は多いし読書をするべきだ』 なんていう話は、非常によく聞く話だと思います。&nb[…]
弱っている時におすすめしたい本3選
それでは実際に弱っているときに、僕自身も救われた本であり。
今回の題材にぴったりの本を3冊紹介していきます。
うつ病やメンタルといった直接的な本を紹介するサイトが多いので、あえて別の角度で厳選しました。
月に10冊、年間100以上の本を読んできたなかでこれだという作品を挙げていきます。
シンプルに感動して、心がホッとするような素晴らしい本で、カジュアルな気持ちでチェックしていただければ幸いです。
死にたいけどトッポッキは食べたい 著:ペク・セヒ
なんとなく気持ちが沈み、自己嫌悪に陥る。
ぼんやりと、もう死んでしまいたいと思いつつ、
一方でお腹がすいてトッポッキが食べたいなと思う……。
気分障害と不安障害を抱える女性が、精神科医とのカウンセリングを通して、
自分自身を見つめ直した12週間のエッセイ。
韓国で若い世代を中心に40万部を超えるベストセラー!
人間関係や自分自身に対する不安や不満を抱え、繊細な自分自身に苦しんだ経験のある
すべての人に寄り添う1冊です。
引用:Amazon商品ページ
作者自体が10年以上の軽度のうつ病と不安障害を持ち精神科に通っていたそうです。
その際の精神科医とのやり取りを記したエッセイです。
気になりやすい性質、細かいところまで考えが及ぶ神経質な性格、そういった女性に個人的には共感できました。
HSPなど昨今話題になりがちですが、考えすぎたり、悩みすぎたり、極端な捉え方になりがちなどのあらゆる悩みがある。
そんな作者に対しての、精神科医からの言葉が読んだ当時はすごく響いたことを覚えています。
赤裸々に記す作者もすごいですし、本当に人の心に寄り添うような作品です。
Hマートで泣きながら 著:ミシェル・ザウナー
味の記憶は、愛の記憶
父はアメリカ人、母は韓国人。
十代の日々に一度は決裂しかけた母を闘病の末に亡くし、
韓国文化との唯一の架け橋を失ってしまった著者、
ミシェル・ザウナー(ジャパニーズ・ブレックファスト)がだどる、
喪失と再生のメモワール。ニューヨークタイムズ、タイム、エンターテイメントウィークリーなど、10以上のメジャー媒体で2021年のベストブックに。オバマ元大統領も推薦!
「Hマート」は、アジアの食材を専門に扱うアメリカのスーパーマーケット。人々が「故郷のかけら」や「自分のかけら」を探しにくるところ。――韓国人の母とアメリカ人の父のあいだに生まれたミシェルは、アイデンティティに揺れる十代のときに音楽活動にのめりこみ、猛反対する母親とは険悪な関係に。それから十年、やっとわだかまりがとけかかったころ、母親の病気が発覚。辛い闘病生活の末に母は亡くなってしまう。喪失感から立ち直れず、途方にくれていた彼女を癒してくれたのは、セラピーでも旅行でもなく――韓国料理だった。
引用:Amazon商品ページ
歴史思考 著:深井龍之介
キリスト、ガンディ、ブッダ、サリバン先生、孔子、チンギスハン……歴史上の偉人たちも実は現代人と同じように苦
悩していた。歴史を知り、長い時間の流れの中で物事を捉えられるようになれば、目の前の悩みは一瞬で消えて
いきます。超人気ポッドキャスト番組「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」書籍化!引用:出版社より
歴史思考は今回紹介する本で少しタイプは変わって、歴史と偉人の話を面白くまとめてくれている本です。
歴史を知ることに面白さもありますが、同時にセラピーにもなることに気づいたのはこの本のおかげです。
歴史や偉人のことを知っていくと、自分の現在地がちっぽけに感じたり、より俯瞰で現状を見れるサポートにもなる。
世界や歴史を知り、幅広く考えを広げることによって、今苦しめる「価値観」や「当たり前」がちっとも当たり前ではないことを知れました。
そうすることで、スッと心が軽くなりそもそも悩む必要あったのか?そう考えるようになれるのです。
そんな力を歴史には感じますし、気付きやヒントとなったのがこの歴史思考でという著書です。