観葉植物の水やり後に受け皿の水の放置は絶対にダメ?理由とおすすめも紹介
観葉植物の水やりは、健康に欠かせない世話ですが、水やり後に受け皿の水を放置していませんか?
受け皿の水を放置することは、悪影響をもたらすことがあり、実は受け皿自体にもも非常に重要な要素があります。
本記事では、受け皿の水を放置することのリスクと、おすすめの受け皿や大事なポイントについて解説します。
筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。
観葉植物の水やり後に受け皿の水の放置がダメな理由
出典:Pexels
観葉植物の健康と成長のためには、水やりが欠かせません。しかし、水やり後に受け皿の水を放置していませんか?
本項では、観葉植物の水やり後に受け皿の水の放置がダメな理由について解説します。(下記題材)
- 植物の根腐れにつながる
- 嫌な害虫の発生源になる
- 通気性が悪くなり加湿に
- ペット等が飲んでしまう
- 冬は冷害などにつながる
植物の根腐れにつながる
受け皿の水を放置すると、観葉植物の根に過剰な水分が溜まり、根腐れのリスクが高まります。
根腐れは、根が長時間湿った状態にさらされることで起こり、根の組織が腐ってしまう重要な問題です。
根は酸素を必要としており、適切な通気性の土壌が必要ですが、皿に放置された水は酸素供給を妨げます。
また、湿った環境は病原菌や細菌の繁殖を助け、植物の健康に悪影響を与えるでしょう。
水やり後は受け皿の水を排除し、根の酸素供給と健康を保つためにも、こまめな対応が大切です。
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嫌な害虫の発生源になる
水やり後に受け皿の水を放置すると、湿った場所が害虫の温床となります。
湿気に好む害虫やカビが繁殖しやすくなり、特にアブラムシやハエなどが増加します。(他の虫の発生源にもなり得ます)
受け皿の水は害虫が卵を産みつけたり、幼虫が育つ場所として利用されてしまう可能性もあるのです。
これにより、植物に害を及ぼすだけでなく、室内環境や人にっても悪影響や不快感を与えるでしょう。
水やり後は受け皿の水をこまめに取り除くことで、害虫の発生を防ぎ、植物と環境の健康を保つことが大切です。
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通気性が悪くなり加湿に
受け皿の水を放置すると、観葉植物の根の周囲の土壌が過度に湿った状態が続き、通気性が低下します。
通気性の悪い環境では根部に必要な酸素供給が減少し、根が窒息状態に陥り、先述の根腐れにもつながります。
さらに、受け皿の水が蒸発しないまま放置されると、室内の湿度も上昇します。
この加湿状態はカビや霉菌の繁殖を助長し、室内環境の健康にも悪影響を及ぼすでしょう。
適切な通気性を保つためには、水やり後に受け皿の水を取り除くことや、機能性のある受け皿が必要です。
ペット等が飲んでしまう
受け皿の水を放置すると、ペットなどが誤ってその水を飲んでしまう可能性もあります。
観葉植物に使われる水には肥料や土壌からの成分が含まれていることがあり、これらの成分はペットにとって有害な場合があります。
また、水が長時間放置されていると細菌や微生物の繁殖が進むことがあり、これもペットの健康を損なう可能性があるでしょう。
ペットが受け皿の水を飲むことを防ぐためには、水やり後は受け皿の水を早めに取り除くことが大切です。
冬は冷害などにつながる
冬に受け皿の水を放置すると、冷害のリスクが増加します。
寒い季節になると、放置された水が受け皿や鉢の周りを冷やし、根や鉢自体にダメージを与える可能性があります。
冬の皿にたまった水分は植物の根に対して冷たい影響を及ぼし、根部の細胞が破壊されることがあります。
また、著しく冷えた状態では水分の吸収が妨げられ、植物の栄養吸収が阻害されることもあります。
これによって植物は弱まり、冷害やストレスに対する耐性が低下してしまうのです。
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観葉植物におすすめの受け皿3選と大事なポイント
出典:Pexels
多くの人が軽視してますが、断言すると、受け皿は思っている以上に生育環境として本当に重要なのです。
そこで本項では、観葉植物におすすめの受け皿を3つ紹介し、受け皿の大事なポイントを解説します。
- ①水を簡単に捨てれる皿
- ②くぼみや通気のある皿
- ③キャスターが付いた皿
- 基本的な号数のサイズ表
①水を簡単に捨てれる皿
観葉植物に適した受け皿は、「水を簡単に捨てるための超便利な機能を持つもの」です。
排水ポケットが付いた受け皿は、そういった点でおすすめなのです。
排水ポケットは、水が溜まるスペースを提供し通気ができ、植物の根部が過剰な水分に触れることを防ぎます。
また、水やり後に受け皿にたまった水を簡単に取り除くことができます。(これは量が増えてくるとわかりますが、水やりが劇的に楽になります)
これにより、観葉植物の管理が簡単で、植物が適切な状態で成長できる環境を提供します。
②くぼみや通気のある皿
観葉植物には、「くぼみや通気のある受け皿」がおすすめです。
くぼみのある受け皿は、水やり後に余分な水が溜まるスペースを提供し、根の過剰な水浸しを防ぎます。
このくぼみが通気となり、根腐れや菌の繁殖のリスクが低減させるのです。
これによって根部の酸素供給が良くなり、根の健康の維持につながるでしょう。
③キャスターが付いた皿
観葉植物には、「キャスター(車輪)が付いた受け皿」がおすすめです。
育てていると植物を動かすことは多々あって、キャスター付き受け皿は移動が簡単で、植物を室内外で調整しやすくなります。
植物の健康を考えると、日光や風の当たる場所を調整することが大切であり、キャスターがあるとその作業がスムーズに行えます。
水やり後に余分な水が溜まっても、キャスターがあると受け皿を持ち上げて水を捨てやすく、根の健康を維持しやすくなります。
基本的な号数のサイズ表
号(鉢のサイズ) | 直径(鉢底) | 必要な土の目安(約〇〇L) |
3号 | 9㎝ | 0.5L |
4号 | 12㎝ | 0.5L |
5号 | 15㎝ | 1.0L |
6号 | 18㎝ | 2.0L |
7号 | 21㎝ | 3.5L |
8号 | 24㎝ | 5.0L |
9号 | 27㎝ | 7.0L |
10号 | 30㎝ | 8.5L |
12号 | 36㎝ | 10.0L |
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