観葉植物の鉢が大きすぎるのはよくない?植え替え前に知るべきこと

観葉植物の鉢が大きすぎるのはよくない?植え替え前に知るべきこと

観葉植物を育てるにあたり、鉢のサイズは悩みどころではないでしょうか。

鉢が小さすぎると根詰まりが起こり、大きすぎると栄養の行き渡りが悪くなったり根腐れにもつながります。

本記事では、観葉植物の鉢が大きすぎる場合のリスクや対処法、鉢選びのポイントについて解説します。

これから植え替え後に悩んでいるあなたや、鉢に関して迷っているあなたは、ぜひ参考にしてください。

観葉植物の鉢が大きすぎるとどうなる?

観葉植物に限らず、植物を育てる際に鉢は意外にも重要な要素となります。

鉢の大きさが植物に見合わない場合、植物の栄養バランスや成長に悪影響が現れることがあります。

そこで本項では、鉢が大きすぎる場合どうなってしまうのかについて解説します。

  • 根腐れのリスクが高まる
  • 植物の生長への悪影響

 

根腐れのリスクが高まる

観葉植物の鉢が大きすぎると、根腐れのリスクが高まります。

鉢が大きすぎる場合、土の中の水分や養分が均等に行き渡らず、根の周りに水分がたまりやすくなります。

そのため、根が腐ってしまう可能性が高くなるというわけです。

また、鉢が大きいと土の乾燥が遅くなるため、根腐れを引き起こす病原菌の繁殖が進みやすくなります。

適切なサイズの鉢を選ぶことで、植物の根が健康的に育ち、美しい姿を保つことにつながります。

植物の生長への悪影響

観葉植物の鉢が大きすぎると、植物の生長に悪影響を与えます。

鉢が大きすぎると、植物の根が必要以上に広がることなく、鉢内部に十分な根が形成されず、栄養の供給が不足することがあります。

そのため、成長が遅くなったり、葉の数が減ったり、植物全体が弱ってしまうというわけです。

また、鉢が大きすぎると、植物が必要とする水分や養分の量とバランスが崩れ、病気にかかるリスクも高くなります。

適切なサイズの鉢を選ぶことで、植物の生長を促進し、健康的な成長をサポートすることができるでしょう。

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観葉植物の鉢が大きすぎる場合の対処法

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出典:pixabay

先述のように鉢のサイズ選びで失敗すると、植物の健康に影響を与えてしまうこともあります。

本項では、観葉植物の鉢が大きすぎる場合に対する、以下の対処法を解説します。

  • 植え替えをする
  • 鉢底に敷石や軽石を敷く
  • 水やりを控えめにする

 

植え替えをする

観葉植物の鉢が大きすぎる場合は、植え替えをすることが最善策です。(植え替えしたばかりの場合は再度)

植え替えによって植物の根が広がりやすく、栄養素や水分をより効率的に吸収できるようになります。

一度、しっかりと環境を整えることで、その後が楽になりますし健康に育ってくれるはずです。

また、古い土壌の場合、栄養分を再利用できず、植物が栄養不足に陥ることもあります。

ちなみに植え替えは、古い鉢から植物を取り出して、根を切り揃えて新しい鉢に植え付ける作業です。

植え替えのタイミングは、植物の成長に合わせて行うことが望ましいです。

植物の成長によって、根が鉢の底に押し付けられてしまう場合や、土壌が固まってしまって水が通らなくなる場合は、植え替えが必要となります。

鉢底に敷石や軽石を敷く

観葉植物の鉢が大きすぎる場合、鉢底に敷石や軽石を敷くことが対処法の一つです。

鉢底に敷石や軽石を敷くことによって、余分な水分が鉢底に溜まって根が腐ることを防ぐことができます。

また、鉢底に敷石や軽石を敷くことで水はけがよくなり、植物の根の発育にも良い影響を与えます。

ただし、敷石や軽石を敷きすぎると、鉢の中の土壌の量が減ってしまい、植物が栄養不足に陥る場合があるため、適量で使用することが大切です。

敷石や軽石を敷くことで、鉢全体が重くなってしまうため、鉢の移動や取り扱いには注意しましょう。

水やりを控えめにする

観葉植物の鉢が大きすぎる場合、水やりを控えめにすることが対処法の一つです。

大きすぎる鉢には土壌の量が多く、根がまだ成長しきっていない場合は、水分が鉢底に溜まりやすくなり、根が腐る可能性があります。

そのため、適量の水分を与えることが大切で、しっかりと土が乾いたら水を与えましょう。

具体的には、鉢の表面が乾いてから水やりを行い、鉢底に溜まった水分の排水に注意することで、水分管理を行います。

また、植物の種類や環境によって、水やりの頻度や量が異なるため、植物の特性を理解して適切な水やりを行うことが重要です。

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知っておくべき鉢選びの4つの基準とは?



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鉢は植物の生育に影響を与えるだけではなく、植物の美しさや見栄えにも大きく関わってきます。

しかし、鉢を選ぶにあたって、何を基準に選んだらいいのか迷いがちです。

そこで本項では下記、鉢選びの4つの基準について解説します。

  1. 鉢のサイズを選ぶ
  2. 鉢の形状を選ぶ
  3. 鉢の材質を選ぶ
  4. 鉢のデザインを選ぶ

自分に合った鉢選びの方法を知り、植物にとって理想的な生育環境を整えましょう。

①鉢のサイズを選ぶ

鉢選びの基準として、鉢のサイズを選ぶことが重要で、鉢のサイズは、植物の成長に合わせて選ぶ必要があります。

先述しているように、鉢が小さいと根が窮屈になり、植物の成長が抑制されます。

一方、鉢が大きすぎると、根の成長が追いつかずに根腐れや栄養不良などの問題が生じることがあります。

鉢選びの際には、植物の根の広がりを考慮し、鉢の直径が根の広がりと同程度か、少し大きめのものを選ぶと良いでしょう。

また、植物の種類や大きさによっても適切な鉢のサイズが異なるため、植物の特性をよく理解して、適切な鉢を選ぶようにしましょう。

②鉢の形状を選ぶ

鉢選びの基準として、鉢の形状を選ぶことも重要で、鉢の形状は、植物の種類や用途によって異なります。

例えば、高い鉢は背の高い植物に適しており、浅い鉢は地際性の植物に適しています。

また、鉢の口の広さや深さも重要で、根が張る植物には広口の鉢が、水を溜めたい植物には深めの鉢が適しています。

あとは、鉢の素材によっても形状が異なるため、植物の特性に合わせて素材を選ぶことも大切です。

鉢の形状を選ぶ際には、植物の種類や大きさ、用途、鉢の素材などを総合的に考慮し、適切な形状の鉢を選ぶようにしましょう。

③鉢の素材を選ぶ

鉢の素材を選ぶことも重要で、鉢の素材によって、水分の保持や透湿性、通気性などが異なるため、植物の特性に合わせた素材を選ぶ必要があります。

例えば、粘土質の鉢は透湿性に優れ、水分の蒸発を防いで水やりの頻度を減らせます。

プラスチック製の鉢は軽く、耐久性に優れているため、移動が多い植物や屋外の植物に適しています。

また、陶器製の鉢は、素材の特性により通気性や保水性が異なるため、種類によって選ぶ必要があります。

鉢の素材を選ぶ際には、植物の特性や用途に合わせた素材を選ぶようにしましょう。

④鉢のデザインを選ぶ

鉢選びの基準として、鉢のデザインを選ぶことも大切です。(上記、雑誌がおすすめ)

植物と鉢のデザインがマッチしていると、観賞価値も高まります。

また、インテリアに馴染むデザインを選ぶことで、植物が空間のアクセントになる効果も期待できます。

鉢のデザインは、素材や形状、色などによって多様なものがあります。

例えば、陶器製の鉢は彩度の高い色や絵柄が施されているものが多く、アクセントになる鉢が多いです。

木製の鉢は、自然な風合いや木目が美しいものがあります。

また、モダンなインテリアには、シンプルな形状やモノトーンカラーの鉢がマッチします。

鉢のデザインは、自分の好みや空間の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。

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