観葉植物の土の入れ替えや交換は必須!その理由や時期とやり方を解説

観葉植物の土の入れ替えや交換は必須!その理由や時期とやり方を解説

観葉植物を育ていくうえで、今使っている土は定期的に入れ替える必要があるのはご存知でしょうか?

 

通常、土の入れ替え自体は難しくはありませんが、知っておくべきポイントや注意点はあります。

 

そこで本記事では、土の入れ替えが必須の理由と入れ替え時期ややり方を解説していきます。

 

筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。

 

観葉植物の土の入れ替えは必須な理由

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観葉植物の土の入れ替えは、観葉植物を健康に育てていくためには必須な作業です。

 

まず本項では、なぜ土の入れ替えが必須になるのか解説していきます。(下記題材)

 

  • 栄養分の補充と土の劣化防止
  • 水はけが悪くなっていくため
  • 病気や害虫の予防になるため

 

 

栄養分の補充と土の劣化防止

観葉植物の土の入れ替えは、栄養分の補充と土の劣化防止に重要な役割を果たします。

 

植物が成長するにつれて、根が土壌中で栄養分を吸収するために、土壌中の栄養分が枯渇してしまいます。

 

そのため、植物の健康を維持するために、栄養分を補充する必要があるというわけです。

 

さらに、長期間同じ土を使い続けると、土壌中の微生物や有機物が減少し、土壌が固くなって根が育ちにくくなります。

 

また、過度な水やりや湿度が高い環境下では、土壌中の酸素不足によって根が腐ってしまう場合もあります。

 

これらの問題を回避するためにも、定期的に土を入れ替えることが重要なのです

 

観葉植物の土の入れ替えは、植物の成長と健康に不可欠な要素。

 

土壌中の栄養分の補充や劣化防止によって、植物が健康に成長するための環境を整えることができます。

 

定期的に土の入れ替えを行い、植物の健康を保ちましょう。

 

水はけが悪くなっていくため

観葉植物の土の入れ替えが必須な理由の1つは、水はけが悪くなっていくことによるものです。

 

植物が成長するにつれて、根が土壌中に深く伸びていきます。

 

しかし、長期間同じ土を使い続けると、根詰まりなども起きている可能性もあります。

 

このような状態では、土壌中の空気や水の循環が悪くなり、根が酸素不足に陥ってしまいます。

 

あとは、水はけが悪いと土が乾きづらくなるため、湿っている状態が続くと根腐れの原因にもなります。

 

こうした問題を回避するためにも、定期的に土の入れ替えを行う必要があります。

 

新しい土に交換することで、土壌中の空気や水の循環が改善され、根が健康的に成長するための環境が整います。

 

また、新しい土は栄養分を含んでいるため、根に必要な栄養分を補充することもできます。

 

観葉植物の水はけが悪くなると、根が健康的に育たなくなるため、植物が枯れる原因になります。

 

定期的な土の入れ替えを行い、水はけを良くし、植物が健康に成長できる環境を整えましょう。

 

病気や害虫の予防になるため

観葉植物の土の入れ替えが必須な理由の1つは、病気や害虫の予防によるものです。

 

植物の根には様々な微生物が生息しており、中には植物にとって有益なものもいますが、病原菌や害虫も存在します。

 

長期間同じ土を使用し続けると、土壌中の微生物や有機物が減少し、土壌中のバランスが崩れてしまいます。

 

すると、病原菌や害虫の発生率が高くなり、植物が病気にかかったり、害虫の被害に遭ったりする可能性が高くなるのです。

 

また、過剰な水やりや湿度の高い環境下では、病気や害虫の発生リスクがさらに高くなります。

 

このような状態が長期間続くと、植物の生育が妨げられ、枯れたり、成長が鈍化したりすることがあります。

 

病気や害虫の発生を予防するためにも、定期的な土の入れ替えが必要です。

 

新しい土に交換することで、土壌中のバランスを整え、微生物の数を増やし、病原菌や害虫の発生率を下げることができます。

 

また、土の入れ替え時には、植物の根を洗浄し、根に付着した病原菌や害虫を取り除くこともできます。

 

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観葉植物の土の入れ替え時期とは?

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観葉植物の土の入れ替えにおいて、その時期についても理解しておくべきといえます。

 

本項では、観葉植物の土の入れ替えの入れ替え時期について解説していきます。(下記題材)

 

  • 暖かい成長期の前後に行う
  • 鉢底から根が出てきたとき
  • 1,2年のスパンで植え替える

 

暖かい成長期の前後に行う

観葉植物の土の入れ替え時期は、成長期前後の暖かい時期が適しています。

 

なぜなら、成長期前後は植物の根が活発に伸びる時期であり、新しい土によって栄養素をしっかりと吸収して成長するためには、新しい土の中での根の成長が必要です。

 

また、暖かい時期であることで土壌中の微生物の活性が高まり、土壌改良効果が期待できます。

 

ただし、冬期や寒冷地では成長が緩慢になるため、入れ替え時期をずらす必要があります。

 

あとは、植物によって入れ替え時期が異なる場合もあるため、その植物の成長状況や根の状態を確認しながら適切なタイミングで行うようにしましょう。

 

鉢底から根が出てきたとき

観葉植物の土の入れ替え時期として、鉢底から根っこがはみ出してきたときがあります。

 

観葉植物は根が張ることで成長しますが、成長するにつれて根が鉢いっぱいに広がって栄養を吸収することができなくなります。(根詰まり)

 

そのため、根が鉢底からはみ出してきた状態になると、栄養吸収力が低下し、成長も鈍化します。

 

また、根っこが鉢底からはみ出した状態だと、水の排水もうまくいかず、根腐れの原因になることもあります。

 

そのため、根っこが鉢底からはみ出してきたら、新しい土を使って植え替えることが必要です。

 

たまに鉢底を覗いてみたり、触ったりして、観察の確認に追加し管理していきましょう。

 

ただし、鉢底から根っこが出ている状態になってからすぐに植え替える必要はありません。

 

先述しているように、暖かい成長期の前後など、適切なタイミングで行うのがベストです。

 

1,2年のスパンで植え替える

観葉植物の土の入れ替え時期は、一般的には1〜2年のスパンで行うことが推奨されています。

 

しかし、特定の植物については1年未満で入れ替える必要がある場合もあります。(植物と鉢の大きさによる)

 

また、植物の成長状況や環境によっても入れ替え時期は異なります。

 

そのため、植物を観察し、鉢の底から根っこがはみ出してきたり、土が硬くなっていたり、水はけが悪くなってきたり、異変や成長が鈍化してきたら入れ替えを検討しましょう。

 

先述のように、春先の成長期が始まる前、または秋口に成長期が終わった後に入れ替えることが望ましいです。

 

入れ替えをすることで、根の成長や水や養分の吸収がよくなり、植物の健康維持につながります。

 

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観葉植物の土の入れ替え方法

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観葉植物は、華やかに彩る優れた存在ですが、土の入れ替えは、適切にしないと植物の健康状態を損ないかねません。

 

そこで本項では、観葉植物の土の入れ替え方法をわかりやすく解説します。(下記題材)

 

  1. 鉢から植物を取り出す
  2. 古い土を取り除く
  3. 新しい土を入れて植え直す
  4. 植え替え後の管理方法

 

 

①鉢から植物を取り出す

鉢から植物を取り出す方法を説明します。まず、鉢の周りに敷いた新聞紙やシートを取り外します。

 

そして、鉢の根元を手でしっかりと掴み、鉢を軽く傾けて植物を引き抜きます。

 

この時、植物が大きくなっている場合は、2人で協力して行うと良いでしょう。

 

根っこが土に張り付いている場合は、鉢の横や底面にナイフやはさみを使って切り込みを入れ、根っこを切断して取り外します。

 

ただし、強く根っこを引っ張ると植物が傷ついてしまうことがあるため、力を入れすぎないように注意が必要です。

 

植物を取り出したら、根っこの部分に古い土を落として水洗いをし、病気や虫などが付着している場合は取り除きます。

 

この後、新しい土を入れて植え直します。

 

②古い土を取り除く

植物の根は土の中に伸びているため、古い土が栄養不足になってしまうと、植物の成長が妨げられることがあるので、古い土は取り除きます。

 

また、古い土の中には根が絡まってしまっていることがあるため、新しい土を追加しても空気や水が根に届かず、植物が枯れる原因になります。

 

そこで、古い土を取り除くことで、新しい土が根にしっかりと触れ、栄養を吸収しやすくなるのです。

 

取り除く際には、できるだけ根にダメージを与えないように注意し、植物の健康に配慮しながら行いましょう。

 

根が絡まっている場合には、慎重にほぐすか、切って取り除くことが必要になることもあります。

 

具体的には、割り箸や、ハサミ、細い木の串などを使って、土をとったり根っこを洗ったりして、落とします。

 

③新しい土を入れて植え直す

観葉植物の土の入れ替え方法の最後の工程です。

 

植物に必要な栄養分や水分を保持し、適切な根の発育を促すために、適切な種類と配合の土を選んで鉢に入れます。

 

☑︎まず、新しい土を三分の一程度鉢に入れて、表面を整えます。

 

このとき、植物によっては、表面に石や陶器の粒を敷いておくと、通気性がよく、水はけが良くなります。

 

☑︎鉢の大きさと植物の大きさに合わせて、植物を中心に鉢に置きます。

 

植物が中央に来るように調整し、周囲に土を詰め込みながら、植物を立てた状態で根元までしっかりと固定します。

 

☑︎根元に土が均等に詰まったら、鉢の周囲に追加の土を加えて、表面を整えます。

 

表面を平らにし、土が均等に配分されていることを確認してください。

 

☑︎最後に、十分に水を与えます。

 

水分は根の近くに行くように、ゆっくりと注ぐことがポイントです。

 

植物の種類や大きさに応じて、適切な量を与えます。

 

あわせて読みたい→観葉植物の土の配合には黄金比がある?最適な土の配合をわかりやすく!

 

④植え替え後の管理方法

観葉植物の土の入れ替え後は、植物が新しい土に根付くまでしっかりと管理する必要があります。

 

まずは、十分に水を与えます。このとき、鉢底から水がしっかりと流れ出るまでたっぷりと水をやります。

 

その後は、通常の水やりを行いますが、過剰な水やりには注意が必要です。

 

また、土を入れ替えたことによって植物の栄養状態が変化することがあるため、入れ替え後は適切な肥料を与える必要もあるかもしれません。

 

観葉植物の土の入れ替え後は、水やりや肥料以外にも、光量や温度、湿度の管理に十分注意し、植物が健康に育つようにサポートしてあげることが大切です。

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観葉植物の入れ替え時に使う土の選び方

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観葉植物に適した土の選び方には、以下のポイントがあります。

 

☑︎観葉植物専用の土を選ぶ、作る

観葉植物に適した土は、プロが作った専用のものが最適です。

 

ホームセンターなどで購入できる市販の土でも、観葉植物用のものを選ぶと安心です。

 

☑︎多肉植物用や野菜用の土は避ける

多肉植物用や野菜用の土は、観葉植物には適していない場合があります。

 

これらの土は、水はけがよく水分を逃しやすい性質があるため、観葉植物が必要とする水分を十分に保持できません。

 

☑︎軽くて通気性が良い土を選ぶ

観葉植物に適した土は、軽くて通気性が良いものがおすすめです。

 

軽い土は根に負担がかからず、通気性が良い土は水はけが良く、根腐れを防ぐことができます。

 

☑︎腐葉土やピートモスを配合した土を選ぶ

観葉植物に適した土には、腐葉土やピートモスが配合されているものがあります。

 

これらの材料を含んだ土は、水分を保持する能力が高く、栄養素も豊富に含んでいるため、根を健康に育てることができます。

 

以上のように、観葉植物に適した土を選ぶためには、専用の土を選び、軽くて通気性が良く、腐葉土やピートモスが配合されたものを選ぶことが大切です。

 

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