観葉植物の土が乾かないし水はけも悪いのはなぜ?原因と対処法とは

観葉植物の土が乾かないし水はけも悪いのはなぜ?原因と対処法とは

観葉植物を育てるにあたり、土が乾かない、水はけが悪くなると悩んでいませんか?

 

そこで、観葉植物を育てるうえで、土の状態を正しく管理することがいかに重要であるかをお伝えします。

 

本記事では冒頭のような疑問や悩みを解決する、土の乾かない原因と対処法を解説します。

 

筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。

 

原因:観葉植物の土が乾かないのはなぜ?

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出典:Pexels

 

観葉植物を管理していて、土が乾かないという問題に直面したことはありますか?

 

そこで本項では、その観葉植物の土が乾かない原因を解説します。(下記題材)

 

  • 根詰まりを起こしている
  • 鉢のサイズが大きすぎる
  • 湿度など環境の問題
  • 土の配合や土の状態が良くない
  • 土が乾かないと起こりうる問題

 

根詰まりを起こしている

観葉植物の根詰まりとは、植物が成長して根が土壌中に進出し、土壌中のスペースに十分な空間がなくなってしまうことを指します。

 

根詰まりによって、土壌中の空気や水分が十分に行き渡らず、根の働きが低下してしまいます。

 

そのため、観葉植物が水を吸収しなくなり、土が乾きにくくなることがあります。

 

また、根詰まりによって、土壌中に残留する栄養分が増加し、根にダメージを与える有害物質が生成されることもあるので重要な問題です。

 

根詰まりは、植物の成長に悪影響を及ぼすだけでなく、病気や害虫の発生を引き起こす原因にもなるため、定期的な鉢底の確認や植え替えが重要です。

 

詳しい対処法は後半部分で記しています。

 

鉢のサイズが大きすぎる

観葉植物の鉢が大きすぎると、土の量が多くなり、根がそれを覆いつくすために、酸素や水分が根に届かなくなってしまいます。

 

そのため、土が乾かなくなってしまいます。

 

また、大きすぎる鉢に植え付けられた観葉植物の根は、鉢の端から離れた部分にまで到達せず、健全な根の発達が妨げられます。

 

このため、栄養の吸収が十分に行われず、水分も十分に吸収できなくなってしまうのです。

 

さらに、根の成長が鈍くなるため、植物全体の成長も遅くなってしまいます。

 

そのため、適切な鉢サイズを選んで植え替えを行うことが大切なのです。

 

湿度など環境の問題

観葉植物の土が乾かないのは、湿度が高いなどの環境問題がある可能性があります。

 

湿度が高いと、土の中の水分が蒸発しにくくなり、土が水浸しになったり、圧縮されて植物に大切な栄養が行き渡りにくくなったりすることがあります。

 

また、湿度が高いと病原菌の繁殖を促し、根腐れや病気の原因になることもあります。

 

この問題に対処するためには、家の中の湿度を下げるための対策をとることが重要です。

 

そのためには、ドアに庇を付けて雨を防ぐことや、除湿機を稼働させて水分を吸収させることが有効でしょう。

 

さらに、砂利や表土を薄く敷き詰め、その後に石灰を重ねることで、土壌を最適な乾燥状態にすることができます。

 

土の状態を適切に保ち、水はけをよくすることで、観葉植物が育つのに最適な環境を整えることができます。

 

土の配合や土の状態が良くない

観葉植物の土が乾かない原因の1つに、土の配合や状態が良くないというものがあります。

 

例えば、土中に過剰な粘土質成分が含まれると排水性が悪くなり、根詰まりを引き起こしてしまいます。

 

また、土中の有機物が腐敗することで空気穴が詰まり、酸素供給が不足するため根がうまく発達せず、土が乾かないことがあります。

 

適切な配合と管理が行われていない場合には、水やりをしても土が乾かなくなることがあります。

 

このような場合には、新しい土を入れ替えたり、肥料を加えたり、土の状態を見直す必要があるということです。

 

土が乾かないと起こりうる問題

観葉植物の土が乾かないと、根詰まりや根の腐敗、そして根からの酸素不足などが起こる可能性があります。

 

これらの問題は、観葉植物が健康的に成長するために必要な栄養素や水分を根から吸収することを妨げます。

 

また、過湿によるカビやダニの発生の原因にもなるでしょう。

 

さらに、土が常に濡れていると根が浸かった状態になるため、根に負荷がかかり、成長が停止してしまうこともあります。

 

したがって、観葉植物の土が乾かない場合は、適切な対処を行う必要があるというわけです。

 

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対処法:観葉植物の土が乾かない時に考えたいこと

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先述しているように、観葉植物を育てていくうえで、土の管理でつまずくことはよくあることです。

 

そこで本項では、土の状態を保つための対処法(下記題材)について解説していきます。

 

  • 根詰まりを解消する
  • 植え替えや鉢のサイズを調整する
  • 土を新しいものに入れ替える
  • 水やりの頻度を見なおす
  • 湿度を下げるために風通しを見なおす

 

根詰まりを解消する

観葉植物の土が乾かない原因の一つに、根詰まりがあります。

 

根詰まりとは、根が成長して鉢の中で詰まってしまい、土が固まってしまう状態のことです。

 

この状態では水や栄養がうまく吸収されず、土が乾かないことがあります。

 

そこで、まずは鉢を大きいものに植え替えることで根詰まりを解消することが大切です。

 

植え替えの際には、元の鉢よりも一回り大きい鉢を選び、新しい土とともに植え付けます。

 

また、古い土を落とす際に根を傷つけないように、水でゆっくり洗い流すのがポイントです。

 

鉢を新しいものに植え替えることで、根が広がりやすくなり、水や栄養の吸収も改善されます。

 

根詰まりに気づいたら、早めに対処して、観葉植物を健康に育てましょう。

 

植え替えや鉢のサイズを調整する

観葉植物の土が乾かない場合、植え替えや鉢のサイズ調整などの対処法があります。

 

植え替えは、古い土を取り出して新しい土を入れ替えることで、根が広がりやすくなり、水分や養分を取り込みやすくなります。

 

また、古い土から栄養分を吸収し尽くしている場合もあり、新しい土を入れることで植物の成長を促すことができます。

 

鉢のサイズ調整は、植物の根が鉢いっぱいに広がっている場合は、鉢を大きくすることで根の成長を促すことができます。

 

一方、根が鉢に詰まっている場合は、鉢を小さくすることで根を切ることなく成長を促すことができます。

 

植え替えや鉢のサイズ調整には、注意点があります。

 

植え替えは、成長期でない時期に行うことが望ましいです。また、根を傷つけないように注意しなければなりません。

 

鉢のサイズ調整は、植物にとってストレスになることがあるため、慎重に行う必要があります。

 

以上のように、観葉植物の土が乾かない時には、植え替えや鉢のサイズ調整をすることが対処法の一つとなります。

 

ただし、適切なタイミングや注意点を守りながら行うことが重要でしょう。

 

土を新しいものに入れ替える

観葉植物の土が乾かない場合、古い土壌が原因であることがあります。

 

土壌は、植物の成長に必要な養分を提供し、水分を保持するために重要ですが、時間が経つと栄養素が枯渇し、土壌が固まり根が通りにくくなるため、水分を吸収できなくなってしまいます。

 

このような場合は、新しい土を用意して植物を植え替えることが必要です。

 

新しい土を使うことで、植物の根がより良く育ち、水分や養分を吸収することができます。

 

植物の種類や根の成長状況によっては、植え替えを行うことでストレスを与えてしまうこともあるため、慎重に行いましょう。

 

また、植え替え時には、鉢や器具を洗浄することで、古い土壌に付着した細菌や病原菌を取り除くことも重要です。

 

水やりの頻度を見なおす

観葉植物の土が乾かない場合、適切な水やりの頻度を確認することが大切です。

 

まずは、土の表面が乾いているかどうかを確認し、必要に応じて水を与えましょう。

 

しかし、土が乾いていなくても、根詰まりや過剰な施肥、鉢の大きさ不足などの理由で水が排水されず、根が酸欠状態に陥っている場合があります。

 

その場合は先述のようの、一度鉢から植物を取り出し、根の状態を確認して、必要に応じて根詰まりを解消するか、新しい土に植え替えることを検討しましょう。

 

また、水やりの頻度を見直す際には、観葉植物の種類や季節、鉢の大きさや材質などを考慮し、適切な水やり方法を確立することが重要です。

 

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湿度を下げるために風通しを見なおす

観葉植物の土が乾かない原因として、高い湿度があげられます。

 

そのため、湿度を下げることで土の乾燥を促すことができます。

 

風通しを良くすることで湿度を下げることができます。

 

窓を開ける、または室内にサーキュレーターを置くことで空気の流れをつくり、湿気を排出することができます。

 

また、観葉植物の周りに除湿機など置くことで、湿度を調整することもできます。(場合によって逆も然り)

 

ただし、風通しを良くする場合は、植物が直接風に当たらないようには注意しましょう。

 

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