観葉植物に使う水捌けのいい土の作り方とは?それぞれの特徴も説明

観葉植物に使う水捌けのいい土の作り方とは?それぞれの特徴も説明

観葉植物を健康に美しく育てるためには、適切な土壌が欠かせません。

 

最適な配合の土壌は植物の根に必要な水や酸素、栄養分を提供し、根腐れや成長の問題を防ぎます。

 

そこで本記事では、観葉植物用の水捌けのいい土の作り方や、それぞれの土の種類や特徴について解説します。

 

筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。

 

観葉植物で使う水捌けのいい土の作り方(個人的ベスト配合)

無料 アロカシア, インドア, エキゾチックの無料の写真素材 写真素材

出典:Pexels

 

観葉植物を健康に育てるためには、適切な土壌が不可欠です。

 

本項では、筆者の経験に基づくベストな配合を紹介し、水捌けのいい土のバランスやその理由を解説。(下記題材)

 

  • 60%:鹿沼土か赤玉土
  • 30%:腐葉土やピートモス
  • 10%:パーライト
  • +α:緩効性肥料やゼオライト等

 

60%:鹿沼土か赤玉土

観葉植物用の水捌けの良い土を作るために、鹿沼土や赤玉土をベースの土として約60%はこれらを使います。

 

なぜなら、これらの土は有機物を多く含み、保水力が高いため、植物に水分を供給しやすいからです。

 

また、同時に過剰な水分を排水しやすい性質があります。

 

観葉植物は通常、根が腐らないように十分な通気性が必要であり、これらの土はその要件を満たしています。

 

60%程度は鹿沼土や赤玉土を使用することで、観葉植物に健康で育ちやすい環境につながります。

 

※鹿沼土と赤玉土の違い

〈鹿沼土〉

  • 軽くて粒子が細かい土壌
  • 保水性が高く、水分を良く保つ
  • 比較的中性からアルカリ性の性質を持つ
  • 通気性、排水性どちらも優れている


〈赤玉土〉

  • 粒子が粘り気を持つ土壌
  • 保水性が高く、水分を良く保つ
  • 通常、やや酸性の性質を持つ
  • 通気性、排水性どちらも優れている

 

30%:腐葉土やピートモス

観葉植物のための水捌けの良い土を作る際、約30%分は腐葉土やピートモスを混ぜるのが有益です。

 

これらの土を混ぜるのには、以下のような意図を持っています。

 

☑︎保水性をよくする

腐葉土やピートモスは水を保持しやすく、土壌を適度に湿らせ、植物に必要な水分を提供します。

 

☑︎保肥性をよくする

有機物を含むため、植物に栄養を供給し、健康な成長を促進します。

 

☑︎通気性をつくる

軽くてふんわりとした質感を持つため、土を通気性良く保ち、根が酸素を十分に吸収できる環境を作ります。

 

☑︎pHの調整

腐葉土やピートモスは通常、酸性性質を持っており、酸性性の土壌を求める植物に適しています。

 

腐葉土やピートモスを土に30%ほど混ぜることで、水捌けを良くし、根の健康を保つための、良い土の配合に近づきす。

 

10%:パーライト

観葉植物に最適な土を作るには、土に約10%のパーライトを混ぜましょう。

 

パーライトは軽量な白色の粒子で、土を通気性豊かにし、水捌けを向上させるのです。

 

これにより、根が酸素を効果的に取り入れ、過剰な水分を排水し、根腐れを防ぎます。

 

パーライトを加えることで、観葉植物の根は健康的に成長し、土壌は湿度を適切に保つでしょう。

 

これにより、植物は水や養分を適切に吸収し、健康的な状態を維持します。

 

+α:緩効性肥料やゼオライト等

観葉植物の土に、緩効性肥料やゼオライトを加えることで、土壌の栄養供給と水捌けを改善できます。

 

緩効性肥料→長期間にわたって栄養を放出し、植物の成長を持続的にサポートします。

 

ゼオライト→水分を保持し、根に必要な水を提供しながら、余分な水分を排水します。

 

これらにより、土壌は水捌けが良く、根が健康に育つ環境を提供するというわけです。

 

+αで活用することで、観葉植物が水と栄養を効果的に利用できるようにし、美しい成長を促進するでしょう。

 

あわせて読みたい→観葉植物の土がずっと湿ってるのはなぜ?その理由と対処法とは

関連記事

観葉植物の土がずっと湿ってるのはなぜ?その理由と対処法とは観葉植物の土壌がずっと湿っていると、どうするべきなのかと疑問に思うことです。 なぜ土が湿り続けているのか、その背後にある理由を理解するのは大事なことでも[…]

 

あわせて読みたい→観葉植物の土が乾かないし水はけも悪いのはなぜ?原因と対処法とは

関連記事

観葉植物の土が乾かないし水はけも悪いのはなぜ?原因と対処法とは観葉植物を育てるにあたり、土が乾かない、水はけが悪くなると悩んでいませんか? そこで、観葉植物を育てるうえで、土の状態を正しく管理することがいかに重[…]

 

 

観葉植物に使う土の種類とそれぞれの特徴や意味

無料 上面図, 園芸, 小石の無料の写真素材 写真素材

出典:Pexels

 

観葉植物の健康な成長と美しい葉を育てるためには、適切な土壌の選択と理解も重要でしょう。

 

本項では、主な土の種類とそれぞれの特徴、そしてその土が植物にどのような目的や意味を持つかについて解説します。

 

 

※ちなみに、土は重いのでネットで購入する方が楽で、筆者もいつもネットで購入しています。

赤玉土(小粒、中粒)


使用目的排水性や通気性を良くして、水捌けの向上や根腐れ防止になります。
特徴小粒の赤玉土は通気性が高く、根の酸素供給を向上させ、根腐れを防ぎます。

中粒の赤玉土は水分を保持し、植物に安定した水供給を提供します。

性質両者は通常中性からアルカリ性の性質を持ち、酸性土壌を好む植物に向いています。

 

鹿沼土

使用目的水捌けを良くし、植物の根に酸素供給を確保することです。
特徴鹿沼土は軽く、粒子が細かいため、通気性が高く、根腐れのリスクを減少させます。
性質性質としては、通常中性からアルカリ性で、多くの観葉植物に合う酸度を持ちます。

 

腐葉土

使用目的土壌改良に使われ、土を軽くし、通気性を向上させ、水捌けを改善します。
特徴通気性、保肥性、保水性に優れている。
性質腐葉土は有機物を分解して、土壌の微生物が増加し、土壌のバランスを改善します。

 

培養土

\おすすめはこちら/

使用目的市販されている観葉植物の栽培に適したブレンドされた土壌で、最低限の植物の栄養供給と手軽さがある。
特徴培養土は通常、栄養豊富でpH調整がされた土壌ミックスです。
性質培養土は通気性が良く、水捌けも優れています。さらに、病原体や害虫のリスクを低減させる特性も。

 

ピートモス

使用目的観葉植物の土壌改良に使われ、主な目的は水捌けの向上と保水力の提供です。
特徴有機物を豊富に含み、土壌を保湿し、根の水分を供給。特に乾燥や水をこまめに与えられない場合に役立つ。
性質酸性性質を持つため、pHを調整が必要な場合があります。

 

パーライト

使用目的土壌の通気性と水捌けの向上です。
特徴水分を効果的に排水し、過剰な水分を根から遠ざけ、通気性をよくします。
性質軽量で白色の粒子から成り、土をふんわりとし、根に酸素供給を増やし、根腐れを予防。

 

バーミキュライト

使用目的土壌の通気性と保水性を改善することです。
特徴水分を保持して、植物に必要な水分を供給し、根の酸素供給の促進と、過剰な水分を排水し、根腐れ防止に。
性質軽量で鉱物から作られ、土を膨らませ、通気性を向上させます。

 

バークチップ

使用目的土壌改良と保水力の向上です。
特徴水を保持し、土壌から過剰な水分を迅速に排水する能力があり、根腐れを予防します。
性質主に樹皮などから作られ、土を通気性豊かにし、根の通気と水分供給を向上させます。

 

ゼオライト(根腐れ防止剤)

使用目的根腐れを防ぐことです。
特徴土壌内の水分を適切に調整し、根部を健康に保ち、根腐れと過湿を軽減させる。
性質微細な鉱石から作られ、水分を吸収し、過剰な水分を排水します。

 

軽石、鉢底石

使用目的主に鉢底に敷くことで、水分の排水と通気性を向上させます。
特徴水をたっぷり与えた際に余分な水分が溜まり過ぎるのを防ぎ、根腐れを予防します。
性質軽量な石で固定性があり、鉢の排水孔を詰まらせず、植物の根が底の水に触れないようにする。

 

緩効性肥料

\おすすめはこちら/

使用目的植物に必要な栄養を持続的に提供し、健康的な成長を長期的(数ヶ月から数年)にサポートすること。
特徴ゆっくりと分解し、根に栄養素を供給するため、過剰施肥や栄養不足を防ぎます。
性質土壌に混ぜて使用し、水や環境条件に影響を受けにくく、植物の根に均等に栄養を供給します。

 

あわせて読みたい→観葉植物の土の配合には黄金比がある?最適な土の配合をわかりやすく!

関連記事

観葉植物の土の配合には黄金比がある?最適な土の配合をわかりやすく!観葉植物を育ていくうえで、土の状態に疑問を持つタイミングは必ずきます。 なぜなら、最適な土とその配合は植物の成長にかなり関係性があるからです![…]

 

あわせて読みたい→観葉植物の土のおすすめ5つを厳選!基本や選び方までを網羅!虫がわかない土も?

関連記事

観葉植物の土のおすすめを厳選!選び方や基本を網羅!虫がわかない土も?観葉植物を育てる際、育てやすい土を選ぶことは非常に重要なことです。 まずは、観葉植物の土の基礎や選び方をあなたは理解するべきでしょう。[…]