もう枯らさない!観葉植物の植え替えの基本的なやり方とポイント

もう枯らさない!観葉植物の植え替えの基本的なやり方とポイント

観葉植物の植え替えは、植物の健康な成長と長寿命のためにかなり重要な手順です。

しかし、初めてのあなたや慣れていないあんたににとっては何が正しいのかわからないかもしれません。

そこで本記事では、植え替えの基本的なやり方やポイント、その後のケアについてすべて解説します。

筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。

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観葉植物の植え替えの基本的なやり方

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観葉植物の植え替えは、植物の健康維持と成長促進に欠かせない重要な作業です。

本項では、観葉植物の植え替えの基本的なやり方を分かりやすく解説します。(下記8つの手順)

  1. 植え替え前は土を乾燥させておく
  2. 植え替えに必要なものなどの準備
  3. 鉢から植物を取り出す
  4. 根をほぐしながら古い土を落とす
  5. 新しい鉢に鉢底石などを敷く
  6. 鉢の底に新鮮な土を入れる
  7. 植物を新しい鉢に移す
  8. 最後に、たっぷりと水をやる

 

①植え替え前は土を乾燥させておく

観葉植物の植え替え前に土を乾燥させる理由は、湿った状態だと根が傷つきやすくなるのと、鉢から取りづらくなるからです。

湿った土はまとまりやすく、根を取り扱う際に根を傷つけたり絡ませたりするリスクが高まります。

そして、乾燥した土は簡単に崩れるため、根を鉢から取り出しやすくなります。

植え替え前に数日間土を乾燥させ、根の取り扱いがスムーズになるようにしておかないといけません。

②植え替えに必要なものなどの準備

植え替えの時は、以下のものを準備します。

  1. 新しい鉢(一回り大きいもの)
  2. シートや新聞紙(土を広げるため)
  3. 適切な用土(排水など適切な配合)
  4. 鉢底石や軽石(排水性をよくするため)
  5. ガーデニング用手袋(土を触るため)
  6. 割り箸など(根をほぐし古い土を落とす)
  7. スコップや土入れ(土を鉢に入れるため)
  8. 剪定ハサミ(古い根を切るため)
  9. 水(植え替え後は水やりが必要なため)

これらは全てが必要なわけではないですが、基本的にはあるとスムーズに植え替えを行えます。

詳しくはこちら→これで完璧!観葉植物の植え替えに必要なもの9選!おすすめを紹介!

③鉢から植物を取り出す

鉢から植物を取り出す際の基本的な手順は、以下の通りです。

  1. 植物の周りを指や棒で鉢から離す
  2. 根が絡まっている場合は、軽くほぐすか切り離す
  3. 鉢を傾け、植物を根で支えながらゆっくりと引き抜く
  4. 古い土を根から軽く落とし、根を傷つけないように注意
  5. 植物を新しい鉢に植える準備が整います

あわせて読みたい→観葉植物が鉢から抜けないときの原因は根詰まり?その対処法とは

④根をほぐしながら古い土を落とす

根をほぐしながら古い土を落とす方法は、以下の通りです。

  1. 根をやさしくほぐすために、指や割りばしなどを使う
  2. 絡まった根を優しく引き離し、土を振り落とす
  3. 根を傷つけないように注意し、必要な範囲で古い土を取り除。
  4. 硬く固まった根の周りの土は慎重に取り除く
  5. 根の健康が心配な場合は、数本切ってみて状態を確認する

あわせて読みたい→重要ポイント!?観葉植物の植え替えで根を切るべき理由とは?

⑤新しい鉢に鉢底石などを敷く

新しい鉢に鉢底石を敷く目的は、水の排水を促し、根の湿度を調整することです。

鉢底石は小石や陶粒を使い、鉢の底に薄く敷きます。

これにより、水が鉢底に溜まりすぎず、根が水に浸かりすぎないようになり、根腐れ防止になるのです。

植物の根が健康な状態を保つために、水の排水性を良くするために鉢底石を利用しましょう。

あわせて読みたい→絶対やるべき?観葉植物の植え替えに鉢底石が必要な理由と代用品とは

⑥鉢の底に新鮮な土を入れる

鉢の底に新鮮な土を入れる目的は、植物の根が十分な栄養を吸収できるようにすることです。

新鮮な土を鉢の底に適量入れます。土を均等に広げ、植物の根がゆったりと収まるようにします。

新しい土は栄養分が豊富で排水性が良い配合のものを選びましょう。

鉢の底に新鮮な土を入れることで、植物の成長を促し、健康な根の発育を支援します。

⑦植物を新しい鉢に移す

植物を新しい鉢に移す手順は以下の通りです。

  1. 新しい鉢の底に土を追加し、鉢の高さを調整する
  2. 植物を中央に配置し、根が鉢底石の上にくるようにする
  3. 鉢を支えながら新しい土を追加し、根を覆う
  4. 土を軽く押さえながら均等に盛り上げ、植物を安定させる

この流れで、植物の新しい鉢への移植が完了します。

⑧最後に、たっぷりと水をやる

最後に、たっぷりと水をやる理由は、新しい土をしっかりと湿らせて植物を根付かせるためです。

水をゆっくり注ぎ、土がしっかり湿るまで与えます。

水は鉢底から排水されるまで与え続け、根全体がしっかりと水分を吸収できるようにします。

植物の種類や環境によって適切な水やり量が異なるため、慎重に判断しましょう。

あわせて読みたい→観葉植物の植え替え後は水やりをする?控える?知るべきポイントとは

観葉植物の植え替えの大事なポイント

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観葉植物の植え替えは、適切な方法を知らないと逆効果になったり、枯れる可能性もあります。

そこで本項では、観葉植物の植え替えの大事なポイントを紹介します。(下記)

  • 「根」の取り扱いと事前知識
  • 適切なサイズの「鉢」の選択
  • 適切な配合の「土」の選択

 

「根っこ」の取り扱いと事前知識

「根っこ」の取り扱いと事前知識のポイントは知っておくことは必要でしょう。

まず、根を切るかどうかの判断基準は、「健康な白い根を残し」、「傷んだ黒い根を切る」ことです。

根が鉢からはみ出ていたり、絡まっていたりする場合は切ることが多いです。

ただし、今後の育て方によって判断は変わり、今よりもさらに大きく育てたい場合はあまり切らない方がいいでしょう。

根を優しくほぐし、切る場合は剪定バサミなどを使って慎重に行いましょう。

適切なサイズの「鉢」の選択

適切なサイズの鉢を選ぶポイントとして、植物の根がゆとりを持って広がることが重要です。

現在の鉢よりも少し大きめの鉢を選びますが、鉢が大きすぎると根が水分を吸収しにくくなるので注意も必要です。

また、鉢の底には排水ホールがあることを確認し、水がスムーズに流れるようにするのはマストです。

適切な鉢を選ぶことで植物の根の健康な成長をサポートにつながるでしょう。

あわせて読みたい→鉢の号数で失敗しない!観葉植物の鉢のサイズ選びのポイントとは

適切な配合の「土」の選択

適切な配合の土を選ぶポイントとして、観葉植物には通気性と水はけの良い土が適しています。

一般的には、室内観葉植物用の専用土がおすすめです。(お花や野菜などの土は適していません)

パーライトやバーミキュライトを混ざっている軽くて排水性の良い土を選ぶといいでしょう。

肥料や栄養分も含んだ土壌ミックスが理想的ですが、植物の種類や好みによって選択肢は異なります。

適切な土を選ぶことで、植物の根が健康に成長し、良い成果を得ることにつながるはずです。

あわせて読みたい→観葉植物の土のおすすめ5つを厳選!基本や選び方までを網羅!虫がわかない土も?

観葉植物の植え替え後のケアでするべきこと

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観葉植物の植え替え後のケアも、植物の適切な成長と健康を維持するために重要なことです。

本項では、観葉植物の植え替え後に行うべき重要なケアについて解説します。

  • 直射日光には当てない
  • 土を過度に乾燥させない
  • 安定した生育環境の整備

 

直射日光には当てない

植え替え後のケアのポイントとして、「直射日光には当てない」ことです。

直射日光は植物に過剰な光や熱を与え、葉や茎を傷つける可能性があります。

特に新しい根がまだ弱い時や植え替え直後は、植物がストレスを受けやすい状態なので、良くないでしょう。

そのため、明るい場所で間接的な光を受けるように配置し、窓からの光をカーテンなどで遮ることも有効です。

植物の健康な成長を促すために、適切な光環境を提供しましょう。

土を過度に乾燥させない

植え替え後のケアのポイントとして、「土を過度に乾燥させない」ことが重要です。

植物は水を吸収して生きていて、植え替え後は根が傷ついているため水分の吸収能力が一時的に低下します。

土が乾燥しすぎると根が十分に水を吸収できず、植物の健康に影響が出てしまいます。

適切な湿度を保つため、土の表面が乾いてきたら適量の水を与えましょう。

しかし、水やりが過剰すぎても根腐れの原因になるので、植え替え後の水やりは特に繊細さが必要なのです。

植物と土の状態を、日々観察しながら水やりを調節するということが必要になります。

安定した生育環境の整備

植え替え後のケアのポイントとして、「安定した生育環境の整備」が重要になります。

植物は安定した環境で健康に成長するので、温度や湿度、風通し、日光などの基本を見直すことが大事です。

適切な温度と湿度を保つために、植物が快適に過ごせる場所を選び、風通しの良い場所や室内での適切な位置を見つけましょう。

また、肥料の与え方や追加の栄養補給も植物の成長には時に必要で、適切な肥料とタイミングで栄養を与え、植物の健康な成長を促進しましょう。

植物の状態や成長に合わせて調整し、安定した生育環境を整えましょう。

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