観葉植物は冬の寒さで枯れる可能性が高まる?冬越しのコツと注意点
寒い冬の季節は、観葉植物にとって特に注意が必要な季節です。
低温や乾燥、日照不足などの要因が、これらの美しい植物を枯れさせる主な原因となります。
そこで本記事では、観葉植物が冬に枯れる可能性が高まる理由と、冬越しのコツと注意点について解説します。
筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。
観葉植物が冬の寒さで枯れる主な原因5選
出典:Pexels
観葉植物の美しい緑が冬の寒さで枯れてしまうことは、多くの植物愛好者にとって悲しい経験となるでしょう。
そこで本項ではまず、観葉植物が冬に枯れる主な原因について解説します。(下記題材)
- 水やりの調整ができてない
- 日照不足により弱っていく
- 寒さに耐えれず枯れていく
- 暖房の乾燥への配慮が不足
- 過湿で根腐れやカビが発生
水やりの調整ができてない
観葉植物が冬の寒さで枯れる主な原因は、冬に適応した水やりの調整が不十分なことです。
冬は植物の成長が遅く、土も乾燥しにくいため、夏などの頻度だと、根が過湿になり、根腐れにつながりやすくなります。
その結果、根が水を吸収しきれないと、栄養が供給されず、葉がしおれたり、変色したりして枯れる可能性が高まるというわけです。
冬季は土の表面が乾燥して2〜3日経ってから水を与え、頻度を減らし過湿を防ぐことが大切です。
また、鉢底の適切な排水を確保し、植物の種類に合わせた水やりを行うことが生存を保つ鍵となるでしょう。
日照不足により弱っていく
観葉植物が冬の寒さで枯れる主な原因の一つは、冬場の日照不足によるものです。
冬季は日照時間が短く、観葉植物が必要とする光合成に必要な光量が不足し、植物が弱っていきます。
光合成が減少すると、植物の栄養供給が不足し、葉が黄色くなったり、成長が停止したりします。
観葉植物を枯れから守るために、冬季でも十分な明るい場所に配置し直しましょう。
また、必要に応じて人工照明を使用するなどして、十分な光を確保することが重要です。
寒さに耐えれず枯れていく
観葉植物が冬の寒さで枯れる主要な原因の一つは、寒さに対する耐性の不足です。
ちなみに植物の種類によっても違いますが、一般的な観葉植物の温度は10度〜25度が適正とされています。
多くの観葉植物は熱帯から温帯地域に自生しており、寒冷な気温には適応していないため、寒さにさらされると枯れてしまいます。
低温下では植物の生育活動が鈍化し、根や茎、葉がダメージを受け、結果として枯れることがあるのです。
観葉植物を冷風、冷害から守るために、適切な保温対策や適切な場所への避難などが必要でしょう。
暖房の乾燥への配慮が不足
観葉植物が冬の寒さで枯れる主要な原因の一つは、暖房の乾燥への配慮不足によるものです。
冬季は暖房を利用することが一般的で、暖房によって局所的に湿度が低下し乾燥します。
この低湿度の環境では、観葉植物の葉が水分を失い、乾燥してしまいます。
乾燥した状態が持続すると、植物の生長が妨げられ、葉が茶色に変色し、最終的に枯れてしまうことがあるのです。
観葉植物を室内で健康に育てるために、加湿器を使用したり、葉水をしたりして湿度を維持し、乾燥から植物を守ることが重要でしょう。
過湿で根腐れやカビが発生
観葉植物が冬の寒さで枯れる主要な原因は、過湿な環境によるものです。
先述のように、冬季は植物が通常よりも成長が遅く、土が乾燥しにくいため、過度な水やりが問題となります。
これらが原因となり、土壌が長期間湿った状態にあると、根腐れやカビの発生リスクが高まるというわけです。
根腐れは根が腐ってしまい、植物に栄養供給が妨げられ、枯れる原因としてよくある失敗で、カビは葉や茎に感染し、健康な成長を妨げます。
観葉植物の冬季管理では、土の湿度を確認し、土が適度に乾燥するまで水を与えることが大切でしょう。
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観葉植物を健全に冬越しさせるコツや注意点
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観葉植物にとって冬は、寒さや乾燥、日照不足などの要因が植物に影響を与える可能性があるため、適切なケアと注意が必要です。
そこで本項では、観葉植物が寒冷な季節を健康に越えるためのコツと注意点について解説します。(下記題材)
- 改めて場所が適正か確認
- 植物の耐寒性を理解する
- 水やり頻度は夏とは違う
- 温度/湿度計を用意する
- 日光浴やライトなど調整
- 簡単にできる寒さ対策!
改めて場所が適正か確認
観葉植物を健全に冬越しさせるために重要な注意点の一つは、改めて植物の配置場所が適正かどうかを確認することです。
そこで、冬季には以下の点を考慮しましょう。
☑︎日光
観葉植物が十分な太陽や光を受けられる場所に配置し(リビングなど電気をよくつける場所でも良い)人工照明が必要な場合には提供しましょう。
☑︎温度
植物の種類に合わせた適切な温度帯(約10度〜25度)で管理しましょう。寒冷な地域に住む場合、窓際の冷気をブロックするために断熱材を貼るのも効果的です。
☑︎湿度
暖房器具によって室内の湿度が低下しやすいため、湿度管理(50度〜60度)が大切です。加湿器や水を入れた皿を使って湿度を保ちましょう。
☑︎風通し
観葉植物の周りに他の物が密集していないか確認し、植物が充分な空気循環を受けられるようにしましょう。また、風通しにより土がしっかり乾くことも重要です。
☑︎適切な鉢
植物に適したサイズと種類の鉢を使用し、適切な排水が確保されていることを確認します。
冬越しを成功させるために、植物の種類と個別のニーズに合わせて配置場所を見直し、適切な環境を提供することが大切です。
植物の耐寒性を理解する
観葉植物を冬季に健全に育てるための重要なポイントの一つは、植物の耐寒性を理解することです。
耐寒性は植物の種類によって異なり、一部の植物は寒冷に強い一方で、他の種類は寒さに弱いことがあります。
お持ちの植物の情報を確認し、その植物がどの程度の低温に耐えられるかを知っておきましょう。
寒冷地域に住む場合、寒風や凍結から移動させるか、保温措置を施すことが必要かもしれません。
耐寒性を理解することで、植物に適切なケアを提供し、冬越しを成功させることにつながります。
水やり頻度は夏とは違う
観葉植物を冬に健全に育てるための大切な注意点の一つは、水やり頻度を夏とは異なる頻度で調整することです。
冬季は植物の成長が通常よりも遅く、土が乾燥しにくいです。
そのため「水やりは控えめ」に行い、基本的には土の表面が乾いてから水を与えることが適切です。
指で土を触って湿度を確認し、必要に応じて水を与えましょう。
過湿な状態を避け、根腐れやカビのリスクを減らすために、冬の水やりは慎重に行うことが肝心です。
あわせて読みたい→冬の観葉植物の水やりポイントと気をつけること11選!冬越しは大事!
温度/湿度計を用意する
観葉植物を冬に健全に育てるための重要なコツの一つは、温度や湿度を意識して管理することです。
温度/湿度計を用意し、室内の環境を定期的に観察しましょう。
適切な温度と湿度を保つことは、植物の健康に影響し、特に寒冷地域に住む場合、暖房や保温対策が必要かもしれません。
湿度が低下する冬季には局所的に加湿器を活用したり、葉水を増やし、植物に必要な湿度を確保します。
温度と湿度を適切に管理することで、観葉植物の冬越しを成功させることができます。
あわせて読みたい→観葉植物の過度な乾燥が枯れる原因に?乾燥の注意点と対策とは
日光浴やライトなど調整
観葉植物の冬越し成功のポイントの一つは、冬場の日照不足に対処することです。
冬季は日照時間が短く、植物が必要な光合成に必要な光が不足しやすいため、解決するために、以下の方法が役立ちます。
☑︎日光浴
晴れた日に観葉植物を外に出し、直接日光に当てます。数時間の日光浴で植物に必要な光を補充できます。ただし、寒冷地域では凍結に注意が必要です。
☑︎人工照明(ライト)
LEDまたは蛍光灯などの植物用の成長灯を使って、光合成に必要な光を提供します。日光不足時に特に有効です。また、生活の拠点であるリビングの電気など間接的な光も少なからず効果があります。
☑︎窓際の配置
植物を窓際に置いて、できるだけ日光を受けられる場所に配置します。窓ガラスを通しても光が差し込むように、植物を回転させることも考慮しましょう。
これらの方法を組み合わせて、植物に十分な光を提供し、冬の季節にも健康な成長をサポートしましょう。
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簡単にできる寒さ対策!
観葉植物を寒冷な冬から簡単に守る方法は以下です。
☑︎高い位置に置く
台などを使い、通常よりも高い場所に植物を置きます。冷気は通常、下の方にに集まり最も冷える場所なので、高い位置に置くと低い温度が緩和されます。
☑︎マルチング材を使う
植物の鉢の周りにマルチング材(ココヤシファイバーやバークチップなど)を敷くことで、土壌の温度を一定に保ちます。
☑︎梱包材で鉢を保護する
寒風から鉢を守るために、梱包材(バブルラップや厚手の新聞紙など)で鉢を包むことができます。
これらの対策は簡単に実行でき、植物の寒冷な環境での冬越しを支援します。
観葉植物の健康を維持し、寒冷な気温から守りましょう。
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