観葉植物の挿し木の仕方の基本を解説!大事なポイントや注意点とは
観葉植物の挿し木は、手軽で楽しい方法で植物を新しく増やしていくができます。
ですが、発根を成功させるためには基本的な手順やポイントを知っておくことが必要です。
そこで本記事では、挿し木の基本や手順をわかりやすく解説し、大切なポイントや注意点も紹介します。
筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。
観葉植物の挿し木の仕方の基本手順やポイント
観葉植物の挿し木は、自分の手で新しい植物を増やしていく喜びを味わう素敵な選択ですが、正しい手順やポイントの理解は必要です。
本項では、挿し木の基本手順とポイントについてわかりやすく解説します。(下記題材)
- 切る所は芽・茎・葉の3つ
- 葉の半分から3分の2程切る
- 水と活力剤に30分程漬ける
- 鹿沼土や赤玉土などを使う
- 植えて水をたっぷり与える
- 日陰で2週間、乾燥に注意
①切る所は芽・茎・葉の3つ
挿し木の基本手順では、切る箇所が「芽・茎・葉」の3つに分かれます。(上記画像イメージ)
①芽を挿す場合 | 健康な葉が付いている茎をカットして土に挿します。(成長点を残す) |
②茎を挿す場合 | 葉っぱや枝が付いていない状態で、茎だけをカットして土に挿します。 |
③葉を挿す場合 | 葉っぱ一枚のみを切って、土に挿します。 |
植物によって根付きやすい、やり方は異なるので事前に調べましょう。(ちなみに画像のパキラの場合は主に①です)
実際に切る際は、切り口は斜めに切って、植える側の先端に十字の切り込みを入れるのもポイントです。
これらの手順に従うことで、挿し木の発根の成功率を高めることができます。(経験上)
②葉の半分から3分の2程切る
葉っぱの一部分を切り取ることも、挿し木の成功ポイントです。
まず、葉を半分から3分の2の長さに切りとります。
そうすることで、葉の水分の蒸散を減らし弱ってしまうのを防ぎます。
切る際は、切り口は斜めにし、清潔な刃物を使用して切りましょう。
この手順により、葉の表面積を減らし、水分の蒸発をコントロールできます。
③水と活力剤に30分程漬ける
水に漬ける際に、活力剤(おすすめはメネデール)を使うことで挿し木の成功率を高めます。
まず水と活力剤(成長促進や根の形成を助ける物質)を希釈した容器に挿し木を浸します。
これにより、植物が必要な水分や栄養を吸収しやすくなります。
30分ほど漬けることで、成長に必要なエネルギーが供給され、挿し木が根付きやすくなるというわけです。
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④鹿沼土や赤玉土などを使う
挿し木には適した土壌が不可欠で、おすすめは鹿沼土や赤玉土などの通気性がいい土を使うといいでしょう。
これらの土は通気性があり、水はけが良い特性を持っています。
挿し木用の土は、これらのような肥料など有機物の含まれていない、通気性のいい土が最適です。
土を使う前には、たっぷりと水を与え湿らせ均一な状態に整えます。
土の選択は植物の根の成長に直結するため、植物種に合わせた適切な土壌を選ぶことが成功の鍵です。
\おすすめの用土はこちら/
⑤植えて水をたっぷり与える
植え付け後、挿し木に十分な水分を供給することが必要です。
植えた後、まずはじめにたっぷりと水を与えましょう。
先述してますが、土は水はけの良い土を使用することで、過湿気味にならずに根が発展しやすくなります。
水やり後、土の表面がしっとりとするまで待ち、その後も必要に応じて適度な湿り具合を保ちます。
水はけや湿度(乾燥しないように)に気を付けつつ、挿し木が根付くまで注意深く管理しましょう。
\発根促進剤もあると尚よし/
⑥日陰で2週間、乾燥に注意
植え付けた後は、挿し木を日陰で約2週間置くことを推奨します。
置き場所は、直射日光を避け、穏やかな環境で植物が根付く時間を与えます。
同時に、適度な湿度を保ちながらも乾燥にも注意を払います。
土の表面が乾きそうになったら適度な水を与え、過度に乾燥しないように気を付けます。
この期間は植物が新しい環境に順応し、しっかりと根を張る時間で、極力ストレスのかからない環境が理想です。
日陰で静かに成長させ、乾燥に対して慎重に管理することで、挿し木の成功が期待できます。
\挿し木は小さい鉢でOK/
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観葉植物の挿し木をする時期や注意点
観葉植物の挿し木は、植物を増やせる有効な手段ですが、発根を成功するためには時期や注意ポイントの理解も必要です。
本項では、最適な挿し木の時期やその他の注意点について紹介します。(下記題材)
- 時期は春夏の成長期がベスト
- すでに不調の植物を選ばない
- 植えた後は乾燥しないように
- 十分に根付いたら植え替える
時期は春夏の成長期がベスト
観葉植物の挿し木は、一般的に春夏(4月〜8月あたり)の成長期が最適です。
この時期に植物は活発に新芽や側芽を出し、成長しやすくなります。
新しく健康的な成長部位を使うことで、挿し木の成功率が高まるからです。
また、適切な気温と日照条件も新しい根が発達するのに適していたり、ストレスも少なくできます。
一方で、秋や冬は植物が休眠期に入り、成長が鈍るため挿し木には不向きでしょう。
春夏に行うことで、植物は元気に成長し、新しい環境に適応しやすくなります。
すでに不調の植物を選ばない
挿し木に適した植物を選ぶ際には、すでに不調や病気が進行している植物を選ばないように注意が必要です。
健康な植物の成長点や新芽を選び、病気や虫害のない部分を選ぶようにしましょう。
不調な植物は新しい株が育ちにくく、挿し木の発根がうまくいかない可能性があります。
また、病原菌や害虫を挿し木の新しい環境に持ち込む可能性もあるため、注意深く植物を選び観察することが重要です。
植えた後は乾燥しないように
挿し木後は、土が乾燥しすぎないように注意が必要です。
植物は新しい根を張るまで水分を十分に吸収できないため、土の表面が乾いたら適度な水を与えます。
しかし、あまりに水やり頻度が多いと根腐れのリスクが高まるため、そこも気をつけましょう。
そのため、通気性の良い土を使用すると共に、湿度と水分管理に気を配る必要があるのです。
挿し木が成功するためには、適切な湿度管理と土の通気が欠かせません。
十分に根付いたら植え替える
挿し木した植物が十分に根付いたら、新しい鉢と土壌に植え替えましょう。
無事発根すると植物はより安定し、成長が促進されます。
植え替え時には、挿し木した株の根を優しく取り出し、新しい鉢に植え付けます。
土を追加し、根が均等に広がるように整えながら植え替えます。
植え替え後は十分な水を与え、新しい環境に植物が順応するのをサポートしましょう。
植え替えは成長に合わせて定期的に行うことが重要で、植物が健康に育つための大切なステップです。
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