観葉植物が元気ない時は肥料をあげるな?その理由とやるべきこととは
観葉植物が元気を失っている際、肥料を与えるべきかどうかは悩ましい問題かもしれません。
ですが、まず結論としてそんな時に肥料を与えるのは得策とはいえません。
そこで本記事では、なぜ元気がない時に肥料を控えるべきなのか、その理由と不調の主な原因と対策も解説します。
筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。
観葉植物が元気ない時に肥料は控えるべき理由
出典:Pexels
観葉植物が元気を失っている際、控えるべきなのか疑問を抱くでしょう。
本項では、なぜ元気がない時に肥料を控えるべきなのかに焦点を当て、その理由について解説します。(下記題材)
- 肥料やけしてる可能性がある
- ストレスが更にかかる可能性
- 根に問題があり吸収できない
- 肥料は成長の活発な時に有効
肥料やけしてる可能性がある
観葉植物が元気ない時に肥料を控えるべき理由は、過剰な肥料による植物のダメージです。(肥料やけ)
元気がない植物は通常、根や葉が弱っており、栄養を吸収する能力が低下しています。
肥料を与えると、植物はそれを効果的に吸収できず、根や葉に逆に負担をかけてしまう可能性があるのです。
これが「肥料やけ」で、根などが焼けたように枯れたり、変色したりすることがあります。
不調からの回復が優先の時には、肥料を控えて別の対策をする方がいいでしょう。
ストレスが更にかかる可能性
元気のない観葉植物に肥料を与えると、植物は既に抱えているストレスに加えて更に負担をかけます。
植物は元気不足の際に通常よりも敏感で、根や葉の機能が低下しています。
そんな時に肥料の成分を処理することは困難で、植物はストレスに適切に対応できないかもしれません。
その結果、回復が遅れるか、逆に植物の健康が悪化することがあるというわけです。
したがって、肥料は元気の回復が確認されてから慎重に与えるべきでしょう。
根に問題があり吸収できない
観葉植物が元気を失っている場合、根に異常が生じて栄養吸収が妨げられている可能性があります。
先述のように、根が弱っていると、肥料の成分を効果的に取り込むことが難しくなります。
そのため、肥料を与えることで逆に根の問題を悪化させ、元気回復が遅れる可能性があるのです。
まずは根の健康を取り戻すために適切な対策をとり、根が再び正常に機能する状態になった後で肥料を考えることが重要でしょう。
肥料は成長の活発な時に有効
肥料は通常、成長期に植物の栄養補給を助ける役割を果たします。
しかし、そんな不調時に肥料を与えると、根や葉が本来の機能を十分に果たせない可能性があります。
植物は成長期以外ではエネルギーを温存し、休息する必要があるため、肥料の栄養を適切に吸収できないことがあるのです。
成長が再開される段階で肥料を与えることで、植物は適切なタイミングで栄養を利用し、健康的な成長を促進できます。
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観葉植物が元気ない時の主な「原因→対処法」7選
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観葉植物の元気がない時、その背後にはさまざまな原因が潜んでいます。
本項では、元気がない主な原因と、これらに対処するための7つの具体策を解説します。(下記題材)
- 「水切れ」→「水やり頻度や量の調整」
- 「根腐れ」→「植え替えや多湿の改善」
- 「根詰まり」→「鉢替えや根を剪定する」
- 「肥料やけ」→「肥料を控える、やめる」
- 「日光不足」→「日当たりと場所の確保」
- 「環境変化」→「季節ごとに調整が必要」
- 「栄養不足」→「土の入れ替えや栄養剤」
「水切れ」→「水やり頻度や量の調整」
観葉植物が元気を失う主な原因の一つは「水切れ」です。
土が過度に乾燥すると、根に適切な水やりが行われず干からびていき、徐々に弱っていきます。
植物の種類に合わせ、適切な水やり頻度や量の調整が必要で、指で土を触って湿度を確認したり、植物自体の観察などが大切です。
ただし、過剰な水やりも避け、鉢底の水がたまらないようにすることも必要でしょう。
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「根腐れ」→「植え替えや多湿の改善」
観葉植物の元気不足の原因一つに「根腐れ」があります。
これは根が過剰な湿度や、水やり頻度が多すぎることにより窒息し腐ってしまいます。
対処法は、新しい適切な鉢と排水の良い土で植え替えることです。
また、多湿状態を改善するため、過剰な水やりを避け、鉢の下にたまった水をしっかり排水させるよう心掛けましょう。
あわせて読みたい→根腐れした観葉植物にみられる症状7選!早期発見するためのポイント
「根詰まり」→「鉢替えや根を剪定する」
観葉植物の元気不足の原因の一つは「根詰まり」です。
これは成長により鉢内で根が詰まってしまうことで、土から栄養や水分を吸収ができなくなる状態です。
対処法は、新しい広めの鉢への植え替えや、根を剪定して健全な部分を残すこと。
これにより根の成長を促進し、植物の元気回復をサポートするでしょう。
あわせて読みたい→重要ポイント!?観葉植物の植え替えで根を切るべき理由とは?
「肥料やけ」→「肥料を控える、やめる」
観葉植物が元気を失う原因の一つは「肥料やけ」です。
先述もしてますが、肥料の過剰で根が傷つき肥料やけをおこし、元気をなくすことがあります。
その場合、肥料の控えたり一度やめることが必要で、植物が回復し成長期まで肥料は待つべきでしょう。
将来的には肥料を慎重に再開し、適切な量とタイミングで与えることが大切です。
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「日光不足」→「日当たりと場所の確保」
観葉植物の元気を失う原因一つに「日光不足」があります。
植物は光合成をするため最低限の光が必要で、光量が足りないと成長や健康に影響します。
そのため、明るい場所を選び移動させ、直射日光は避けながらも十分な間接光を確保しましょう。
植物を定期的に回転させたり移動させ、しっかり光を受けるように工夫することで、元気を取り戻す手助となります。
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「環境変化」→「季節ごとに調整が必要」
観葉植物の元気不足の原因一つに、生育に悪い「環境変化」があります。
主に気温や湿度の変動、日光量の増減、などが影響を与えます。(特に夏と冬がポイント)
そのため、季節と環境変化にあわせてニーズや適量を見極め、水やりや日当たりの調整を行うことが必要です。
寒暖差が大きい場合は室内の位置を移動させたり、保湿対策をすることで、植物の環境を維持し、元気を取り戻すことにつながります。
「栄養不足」→「土の入れ替えや栄養剤」
観葉植物が元気を失う原因の一つは「栄養不足」です。
長く育てていると土壌が古くなり、栄養分が徐々に枯渇していきます。
この場合、新しい栄養豊富な土に植え替えるか、適切な栄養剤を使用して栄養を補給する必要があります。
植物の成長に合わせた肥料を選び、土壌中の栄養バランスを維持することで、植物の元気を回復させることができます。
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