観葉植物の葉っぱが茶色くなるのは病気?その原因や各対処法とは

観葉植物の葉っぱが茶色くなるのは病気?その原因や各対処法とは

観葉植物の葉が茶色くなるのは、しばしば病気や害虫被害と考えられがちですが、原因は他にも考えられます。

日光の問題、過度な乾燥、栄養不足、根の問題、など生育環境が複合的に絡んで不調をおこしています。

そこで本記事では、葉が茶色くなる原因やそれぞれの対処法について詳しく解説します。

筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。

 

観葉植物の葉っぱが茶色くなる際に考えられる病気や害虫

出典:pixabay

観葉植物の健康状態を維持する上で、葉が茶色く変色することはよく見られる問題で、これには病気や害虫の影響が考えられます。

まず本項では、観葉植物の葉っぱが茶色くなる際に考えられる病気や害虫の種類について解説します。(下記題材)

  • サビ病
  • 褐斑細菌病
  • 葉かび病
  • 炭疽病
  • ハダニ
  • カイガラムシ
  • アブラムシ

 

サビ病

サビ病は、観葉植物の一つの病気で、「茶色いやオレンジのような斑点が広がる」特徴があります。

これは菌(糸状菌)による野菜や植物などの病気で、高湿度の環境下で発生しやすい傾向があります。

葉の表面に茶色のような赤褐色や黄褐色の斑点が出現し、その後、褐色化して葉が枯れることもあり注意が必要です。

対処法は、定期的な通気と湿度管理を行い、感染部分を切り取り、殺菌剤を用いて感染の拡大を防ぐことが挙げられます。

早期発見と適切な対処が重要でしょう。

褐斑細菌病

褐斑細菌病も、観葉植物の病気の一つで、「茶色のような赤褐色や黒っぽい斑点」が葉に現れます。

主に過湿な環境下で発生しやすく、糸状菌の繁殖が感染の原因と言われています。

葉に茶色い斑点ができ、後に斑点周辺がじんわり黄色くなります。

対処法は、早期発見と感染部分を切り取り、殺菌剤を用いて感染を抑制したり、湿度管理を改善することなどです。

定期的な通気と植物の健康を維持することも重要です。早期発見と適切な対処が大切です。

葉かび病

葉かび病は観葉植物の一つの病気で、葉の表に「茶色の斑点と淡い黄色のような模様」が発生する特徴があります。

高湿度や水滴が葉に残ることが原因で、真菌の感染が生じます。

葉の表面にかびが広がり、褐色変色が現れることもあります。

対処法は、早期発見と感染部分を取り除き、風通しや通気性を確保し、植物を過度に蒸れさせないことです。

また、殺菌剤を使用することで感染の拡大を抑えることが重要です。

常に湿気を避け、健康な環境を保つことがポイントです。

\周辺に置いて管理したい/

炭疽病

炭疽病は観葉植物においてカビの一種で、「茶色の斑点とうっすら白い模様」が葉に現れる特徴があります。

真菌が原因で、湿気が多く、葉に傷がついた場合に感染しやすいです。

葉に茶色い輪郭の斑点ができ、それが広がって葉が枯れることがあります。

対処法は、早期発見と感染部分を取り除き、殺菌剤などを使って感染の拡大を防ぐこと。

また、植物を適度に乾燥させ、風通しや通気を確保することが重要です。

ハダニ

ハダニは観葉植物に被害を与える小さな害虫で、葉の裏側に隠れて葉汁を吸います。

これにより葉が茶色く斑点状に変色し、枯れることがあります。

乾燥した環境を好み、暖かい場所で繁殖しやすいです。

対処法は、定期的な水拭きや湿度管理で乾燥を防ぎ、殺虫剤を使用して駆除すること。

葉裏の汚れや虫の存在をチェックし、早期発見・対処が重要です。

カイガラムシ

カイガラムシは観葉植物に被害を与える害虫で、葉の裏側に集まり、葉の栄養を吸います。

栄養を吸われることで、葉に小さな斑点が現れ、後にそれがじんわり広がり茶色や黒色の斑点になります。

カイガラムシの分泌物が葉を汚し、栄養を吸うことで成長を阻害しているというわけです。

早期発見、早期除去や適切な殺虫剤を使って対処し、定期的な洗浄や葉の裏側の確認を行うことが重要です。

アブラムシ

アブラムシも小さな害虫で、観葉植物の葉や茎に集まり栄養を吸います。

葉に黒い粘液や蜜露を残し、葉の変色や黄ばみ、茶色の斑点を引き起こします。

感染箇所はしばしば粘着し、放置しすぎるとカビや先述してるような病気の原因にもなります。

早期発見、駆除と適切な殺虫剤を使用して対処し、水やりを適切に行い、葉の裏側を清潔に保ちましょう。

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観葉植物の葉っぱが茶色くなるその他の原因と対処法

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観葉植物の葉が茶色くなる原因は、病気や害虫だけでなく、様々な要因が関与します。

そこで本項では、病害虫以外の葉の変色に与える影響や、それぞれの対処法について解説します(下記題材)

  1. 強い日光で葉焼けした
  2. 根腐れで葉が変色した
  3. 強い乾燥で葉が萎れた
  4. 土壌の劣化や栄養不足

 

強い日光で葉焼けした

観葉植物の葉が茶色く変色する原因の一つは、強い直射日光による葉焼けです。

直射日光が葉に当たりすぎると、葉が枯れて茶色くなったり白くなったりします。

対策は、植物を直射日光から避け、部分的な日陰や間接光があたる場所に移動させること。

レースカーテンや遮光用のブラインドを使って間接光を調整することも効果的です。

焼けた葉は元に戻らないので、見つけたら剪定し、健康な新しい葉が成長するのを助けましょう。

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根腐れで葉が変色した

根腐れは観葉植物の葉が茶色くなる主な原因の一つです。

これは過湿や適切な排水の不足、過剰な水やりにより根が腐ることで起こる、頻出しがちな問題です。

適切な対策は、適度な水やりとよい排水や通気、適度な日光と風通しを確保し、根腐れを防ぐこと。

感染した根は除去し、新しい土と鉢を使って植え替えることで植物を救うことができます。(タイミング次第で)

また、水やりにおいて、過剰な水を避けることは、最初に知るべき育てるポイントとして重要です。

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\水やりチェッカーの活用もおすすめ/

強い乾燥で葉が萎れた

観葉植物の葉が茶色くなる原因の一つは、強い乾燥によるものです。

空気が乾燥しすぎると、植物の葉がしおれて茶色くなることがあります。

対策として、定期的な葉水(霧吹き)や加湿器を使って湿度を管理することが重要です。

また、水やりの頻度を調整し、土が乾燥しすぎないように注意しましょう。

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\植物まわりに置いておきたい/

土壌の劣化や栄養不足

土壌の劣化や栄養不足は観葉植物の葉が茶色くなる主な原因です。

古くなった土壌や栄養不足は、植物の栄養吸収を阻害してしまいます。

対策は、定期的な植え替え(1年〜2年に1度くらい)と肥料や活力剤の活用です。

新しい土を使って植物を植え替え、栄養を与えるために適切な肥料や結力材も与えることが、長く育てるうえで大切です。

植物の成長や健康状態を保つため、適切な土壌と栄養を確保することも必要になります。

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