観葉植物にできた蜘蛛の巣はハダニの影響?その原因や対策とは

観葉植物にできた蜘蛛の巣はハダニの影響?その原因や対策とは

観葉植物に現れる蜘蛛の巣は、植物を育てているものの混乱を引き起こします。

実際にこれから説明しますが、これらの蜘蛛の巣状のものには「蜘蛛かハダニ」の2パターンがあり、見分けることが重要です。

本記事では、蜘蛛の巣やハダニの原因と対処法、ハダニが植物に及ぼす影響について解説します。

筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。

観葉植物にできた蜘蛛の巣は2パターン

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出典:pixabay

観葉植物に生じる蜘蛛の巣は、しばしば悩みの種となりますが、しかしその蜘蛛の巣が実際のクモによるものなのでしょうか?

そこで本項では、葉や茎に見られる蜘蛛の巣状のものが何なのか?についてまずは解説します。(下記題材)

  1. 問題ない⇨蜘蛛だった場合
  2. 問題あり⇨ハダニだった場合

 

❶問題ない⇨蜘蛛だった場合

観葉植物にできる蜘蛛の巣が、蜘蛛だった場合は、基本的に植物に害を与えることはありません。

むしろ蜘蛛は害虫を捕食し、植物の健康を保つ自然のなかに潜む益虫なのです。

ただし、見た目が蜘蛛の巣のようでも、実際はハダニの影響によるものの可能性もあります。(後術)

巣の正体を見極めるために、植物の状態をよく観察し、必要に応じて適切な対処を行うことが重要でしょう。

❷問題あり⇨ハダニだった場合

観葉植物にできた蜘蛛の巣が、ハダニだった場合は少し問題があります。

ハダニは微小なダニで、葉の裏側に隠れて植物の汁を吸い取り、葉に黄色い斑点や褐色の斑点を生じさせることがあり、悪影響です。

気づかずに、ハダニを放置し続けると植物の健康を損なう可能性が高いため、早期の発見と適切な対処が必要でしょう。

植物の健康を保つためには、定期的な観察と清掃が重要で、必要に応じて、駆除剤などの処置を行うことも大切です。

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観葉植物にハダニが集まる主な原因

観葉植物におけるハダニの発生は、植物を育てるものにとって一般的なよくある悩みです。

本項では、観葉植物にハダニが集まる主な原因について解説していきます。(下記題材)

  • 気温が高く乾燥した環境
  • 別の植物や外部から移る
  • ストレスや弱っている為
  • 葉水や清掃などケア不足

気温が高く乾燥した環境

ハダニは、気温が高くて乾燥した環境を好み、このような条件下でハダニは繁殖しやすくなります。

室内の暖房や夏などに乾燥した気候、または観葉植物の周囲の低湿度などが要因となります。

特に乾燥した季節や暖房を使用する冬場など、室内の空気が乾燥しやすい時期にハダニの発生が増えることがよくあります。

湿度が低い環境ではハダニが活動しやすく、植物がストレスを感じて弱り、ハダニの被害を受けることが多いのです。

定期的な葉水や水やり、加湿器の利用など、湿度を適切に保つことがハダニの発生を抑える重要な対策となります。

別の植物や外部から移る

観葉植物にハダニが集まる原因の一つは、他の植物や外部からハダニが移ってしまうことです。

新しい植物を導入する際、その植物が外からハダニを運んでいる可能性があります。

また、屋外から持ち込まれた植物がハダニを運ぶこともあるのです。

植物を新しく取り入れるときは、注意深く観察し、必要に応じて隔離したり清掃することが大切でしょう。

これにより、ハダニが他の植物から移るリスクを最小限に抑えることができます。

ストレスや弱っている為

観葉植物がストレスを感じて弱っていると、ハダニが集まることがあります。

十分な水やりや適切な日当たり、温度や湿度の管理を怠ると、植物が弱ってしまいがちです。

また、急な環境や季節の変化(温度や湿度など)や過剰な肥料の与え過ぎや、植え替え後などもストレスの原因です。

そうやって植物が弱ると、ハダニはその植物を攻撃しやすくなります。

適切な管理を行い、植物が健康でストレスを最小にすることが、ハダニの発生を予防する重要な手段です。

葉水や清掃などケア不足

観葉植物にハダニが集まる原因の一つは、葉水や清掃などの定期的なケア不足です。

定期的な水やりや葉の清掃が怠られると、植物の葉の表面にホコリや汚れが溜まり、ハダニが隠れる環境を提供します。

また、定期的な清掃や不要な葉の取り除きは重要で、それらのおかげで早期的な駆除にもなり、事前の解決にもつながります。

葉水を行う際には、葉っぱ裏も含めて水をかけて行うことも大切でしょう。

これらのケア不足がハダニの発生を招きますので、植物の定期的な管理と清潔さを保つことがハダニの予防につながります。

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観葉植物のハダニに対する対策と予防

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出典:Pexels

観葉植物のハダニは植物の健康を損なうことがあり、これらが増殖すると、植物は葉の黄変や枯れ、成長の停止などの影響を受けます。

そこで本項では、ハダニの発生を防ぐための対策と、発生した場合の対処方法について解説します。(下記題材)

  • 対策:生育環境を確認する
  • 予防:定期的な清掃やケア
  • 対処:薬剤などで除去する

 

対策:生育環境を確認する

ハダニ対策の第一歩は、植物の生育環境が適切かどうか確認することです。

湿度が適切かどうか、日当たりや温度、水やりなどが植物に適しているかなどをチェックします。(季節の変わり目も大事なチェックポイント)

ハダニは乾燥した環境を好みますので、加湿器を使用したり、葉水を毎日まいて湿度を保つことが重要です。

植物によって好みがありますが、一般的に観葉植物に適した湿度は40%〜60%程度といわれています。

定期的な植物の観察と、必要ならば環境を適切に調整することで、ハダニの発生を予防することができるでしょう。

予防:定期的な清掃やケア

ハダニ対策の予防策の一つは、観葉植物の定期的な清掃と適切なケアを習慣的にすることです。

葉の裏側や表面のホコリや汚れを布で拭き取ったり、葉水で洗い流すことで植物の健康と清潔さを保ちます。

また、不要な葉や枯れた部分を定期的に取り除くことで、ハダニや他の害虫の隠れ家を減らします。

植物を清潔に保ち、健康的な状態を維持することがハダニの発生を防ぐ重要な手段です。

定期的なケアと観察はハダニの早期発見につながり、植物の健康を維持するために重要でしょう。

対処:薬剤などで除去する

ハダニが発生してしまった場合、薬剤や殺虫剤を使用してハダニをしっかり除去することも有効です。

市販の殺虫剤や薬剤を適切に使用し、植物に損傷を与えないように注意深く処理しましょう。

また、ハッカ油などの天然由来の防虫剤も予防としては効果があります。

ただし、使用する際にはラベルの指示に従い、植物や自身の安全を確保することが重要です。

薬剤使用後は植物を観察し、効果を確認しながら適切な管理を継続することが大切でしょう。

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