観葉植物の土とダニの関係性とは?ダニの発生原因と対処法を解説

観葉植物の土とダニの関係性とは?ダニの発生原因と対処法を解説

観葉植物を管理する上で、土は非常に重要な役割を担っています。

その上で、観葉植物の土とダニの関係性は、植物の健康状態を左右する要素となり得るのです。

そこで本記事では、観葉植物の土とダニの関係性や発生の原因、対処法について解説します。

筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。

観葉植物の土に発生する主なダニの種類と原因

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観葉植物の土には、様々な種類のダニが発生する可能性があります。

本項では、観葉植物の土に発生する主なダニの種類とその原因を解説します。(下記題材)

  • 主なダニの種類
  • ダニが発生する原因
  • ダニが与える問題

 

主なダニの種類

観葉植物の土に発生する主なダニの種類と原因は以下の通りです。

☑︎ツメダニ類

ツメダニ類は、観葉植物の葉や茎に付着して、葉面を食べることで被害を与えます。

また、植物体内に侵入し、栄養を吸収することで植物の成長を妨げます。

ツメダニ類による被害は、葉が枯れたり、茶色くなったり、葉の表面に黒点が現れたりすることがあります。

☑︎シマダニ類

シマダニ類は、葉裏などに付着し、葉面を吸汁することで被害を与えます。

被害箇所は、葉の表面に白っぽい斑点が現れたり、茶色くなったりします。

また、葉の裏側には、シマダニ類が生息していることがあります。

☑︎クモダニ類

クモダニ類は、観葉植物の土壌中に生息し、有機物を分解することで土壌を肥沃に保ちます。

クモダニ類による被害はほとんどありませんが、数が増えすぎると、土壌中の微生物を食べつくすことがあるため、適度な数に保つ必要があります。

ダニが発生する原因

これらのダニは、室内の温度や湿度の高さ、乾燥した環境、肥料の過剰使用、栄養不良などが原因で発生します。

観葉植物の土壌管理では、これらの原因を防ぐことが重要ということです。

なかでも、観葉植物の土にダニが発生する大きな原因は、主に湿度の高い環境と餌となる微生物や菌類が存在することです。

ダニは湿度が高い環境を好み、また、土に生息する微生物や菌類を餌としています。

したがって、土が湿ったままになっていると、ダニが繁殖しやすくなります。

観葉植物の土にダニが発生すると、植物が弱ってしまうだけでなく、人間にもアレルギーや皮膚炎の原因になることがあるため、早めの対処が必要です。

適切な水やりや土の消毒、湿度を下げる方法など、予防策を講じることで、ダニ発生を防止することができます。

ダニが与える問題

ダニが観葉植物や土に発生すると、植物が弱ってしまうだけでなく、人間にも健康被害を引き起こすことがあります。

ダニは植物の葉や茎を吸汁して、成長を妨げたり、葉や茎を枯らしたりすることがあります。

また、ダニは人にとって、アレルギーの原因となり、花粉症やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などを引き起こすこと可能性もあります。

観葉植物の土にダニが発生すると、土壌中の微生物や根を傷つけることで、植物の成長を阻害することがあります。

ですから、ダニが観葉植物や土に発生した場合には、早めに対処することが大切するべきです。

適切な管理方法を講じたり、ダニ駆除剤を使ったりすることで、ダニの被害を最小限に抑えることにつながるでしょう。

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観葉植物の土にダニが発生した際の対処法

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観葉植物をお手入れする際、ダニの存在には気をつけたいものです。

そのため、本項では、ダニが発生した場合の対処法を紹介します。(下記題材)

  • まずはダニの発生に気づく
  • 葉水をおこなう
  • ダニのついている葉っぱや茎を剪定する
  • 鉢ごとバケツの中で水に浸す
  • 殺虫剤を散布する

 

まずはダニの発生に気づく

観葉植物の土にダニが発生した際には、まずはダニの発生に気づくことが大切です。

ダニは非常に小さいため、肉眼では見えないことが多く、発生に気づくことが難しいことがあります。

ダニが発生すると、植物の葉に斑点や黄色い斑紋が現れたり、葉が茶色く枯れたりすることがあり、植物が弱っているように見えたり、葉がくぼんだりすることもあります。

また、ダニが発生すると、葉の表面に糸くず状の物質が付着することもあります。

これらの兆候がある場合は、観葉植物の土にダニが発生している可能性があります。

ダニの発生を早期に発見し、適切な対処法を講じることで、植物の被害を最小限に抑えることができます。

葉水をおこなう

観葉植物の土にダニが発生した際には、葉水をおこなうことが効果的な対処法の一つです。

葉水とは、水を霧状にして葉にかけることで、ダニは直接的な水が苦手なため、葉水によってダニの発生を抑えることができます。

ただし、葉水をおこなう際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 葉水をおこなう時間帯は、午前中が適している
  • 葉水をおこなった後に植物が乾く時間を確保する
  • 頻繁に葉水をおこなうと植物の成長の妨げになるため注意

葉水をおこなうことで、ダニの発生を抑えることができますが、あくまでも予防策の一つです。

ダニが発生してしまった場合は、専用の殺虫剤を使用するなど、別の対処法が必要になることもあります。

ダニのついている葉っぱや茎を剪定する

観葉植物の土にダニが発生してしまった場合、ダニのついた葉っぱや茎を剪定することが効果的です。

ダニは葉っぱの裏や茎の隙間に潜んでいることが多いため、目視で確認できなくてもその部分にはダニがいる可能性があります。

ダニのついた葉っぱや茎を剪定することで、物理的にダニを駆除することができます。

また、剪定した部分は捨てるか、密閉袋に入れて処分することが大切です。

剪定した後は、植物全体に殺虫剤を散布することで、ダニの再発を防ぐことができます。

ただし、使用する殺虫剤は植物に合わせたものを選び、指示に従って使用するようにしましょう。

鉢ごとバケツの中で水に浸す

ハダニの幼虫や卵を駆除するには、水を張った洗面器にプランター全体を入れ、5~15分ほど浸けておくのもいいでしょう。

5~15分ほど放置すると、ダニが水面に浮き上がってくるので、ふるいにかけて取り除くことができます。

しかし、このように水に浸けておくと、根腐れを起こす可能性があることは懸念事項なので、風通しの良い場所に置いたり、注意をすればこのような事態は避けられます。

これは、水に浸す場合も、水やりの場合と基本的には考え方は同じなので、根元のダニを駆除したい場合は、水没させることも有効な手段なのです。

殺虫剤を散布する

観葉植物の土にダニが発生した場合、殺虫剤を散布することで駆除することができます。

しかし、使用する殺虫剤は植物に合わせたものを選び、指示に従って使用するようにしましょう。

一般的に市販されている殺虫剤は、ダニを駆除するためのものもあります。

その場合、使用方法や使用量に注意し、植物に付着した残留物がないように注意しながら使用しましょう。

また、殺虫剤を使用する前には、植物に傷や病気がないか、状態を確認しておくことが大切です。

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