観葉植物のカビ対策で重曹が使える?その効果や理由と注意点を解説

観葉植物のカビ対策で重曹が使える?その効果や理由と注意点を解説

観葉植物の土壌にカビが生えていたり、葉っぱに菌を発見すると焦ってしまうかと思います。

 

そこで、身近なアイテムである「重曹」が使えることをご存知でしょうか?

 

本記事では、観葉植物のカビ対策に重曹が使える理由やその効果、さらに使い方や注意点についても解説します。

 

筆者自身の経験則(資格も所有)と、読了書籍などの情報を絡めてお伝えしますので、参考にしてください。

 

 

効果:観葉植物のカビ対策で重曹が使える理由

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出典:Pexels

 

観葉植物のカビ対策において、効果的な方法の一つとして注目されているのが、重曹の活用です。

 

本項では、なぜ重曹が観葉植物のカビ対策に役立つのか、その理由について詳しく解説します。(下記題材)

 

  • 「重曹は殺菌する」効果がある
  • 「酸度を中和する」効果がある
  • 「湿度を吸収する」効果がある
  • 「うどんこ病等に」効果がある

 

「重曹は殺菌する」効果がある

観葉植物のカビ対策に効果的な理由の一つとして、重曹は殺菌効果を持っているということです。

 

重曹はアルカリ性の性質を持ち、微生物や真菌に対して効果的な影響を及ぼします。

 

土壌中に微生物やカビの繁殖が起きる際には、酸性環境が好まれますが、重曹のアルカリ性はこの酸性環境を中和し、微生物の成長を阻害するのです。

 

その結果、土壌内での微生物やカビの発生を抑制し、観葉植物の健康を保つのに役立ちます。

 

重曹は安全で環境にもやさしい方法で、植物や野菜などのカビ対策にも広く活用されています。

 

「酸度を中和する」効果がある

重曹が観葉植物のカビ対策に効果的な理由は、土壌の酸度を中和する特性にあります。

 

カビや真菌は酸性環境下で繁殖しやすいため、土壌が酸性であるとカビの発生が促進されます。

 

しかし、重曹はアルカリ性の性質を持ち、土壌の酸性度を中和し、土壌が中性に近づきカビや真菌の繁殖が抑制されるというわけです。

 

観葉植物の土壌を中性に保つことは、カビや菌対策の重要な要素であり、健康な成長を支えるでしょう。

 

「湿度を吸収する」効果がある

重曹が観葉植物のカビ対策に役立つ理由の一つは、湿度を吸収する効果です。

 

重曹は湿気を吸収する性質を持ち、周囲や土壌中の湿度を低下させます。

 

観葉植物の土壌が適度な湿度を保つことはカビや真菌の繁殖を防ぐために重要です。

 

重曹を使うことで土壌の湿度を調整し、湿度が高くなりすぎることを防ぎ、観葉植物の健康を維持する手助けとなるでしょう。

 

「うどんこ病等に」効果がある

重曹は観葉植物のカビ対策において、「うどんこ病」等にも効果があります。

 

うどんこ病は植物に発生する一種の真菌病で、重曹はその真菌の成長を阻害するアルカリ性を持っています。

 

重曹を使うことで、土壌の酸性度を中和し、真菌の繁殖を抑制するというわけです。

 

これにより、うどんこ病や他の真菌病のリスクを減少させ、観葉植物の健康を保つ助けとなるでしょう。

 

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使い方:観葉植物に重曹を使う際の具体的な方法

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出典:Pexels

 

観葉植物のカビや真菌の発生を予防するために、重曹を活用する具体的な方法も気になるところでしょう。

 

そこで本項では、観葉植物に重曹を使う際の具体的な方法について解説します。(下記題材)

 

  • 使い方①:霧吹きで葉っぱに散布
  • 使い方②:土壌に少し混ぜて使う
  • 使い方③:1Lに1gほど混ぜて使う

 

使い方①:霧吹きで葉っぱに散布

観葉植物に重曹を使う方法は簡単で、水に重曹を溶かして混ぜて、霧吹きなどで葉や土に散布します。

 

溶液を葉っぱに霧吹きで吹きかけ、対象の葉に均等にかけたり、土に散布して使用。

 

これを1ヶ月に1回程度の頻度で行うと、観葉植物の葉をカビや真菌から守り、健康な成長促進につながるでしょう。

 

使い方②:土壌に少し混ぜて使う

重曹を観葉植物に使う方法は簡単で、適量の重曹を土壌に混ぜて使います。

 

小さじ1〜2杯ほどが一般的で、混ぜたら、通常の水やりを行います。

 

ただし、過剰な使用は避け適切な量や希釈を守り、必要なタイミングで使うといいでしょう。

 

使い方③:1Lに1gほど混ぜて使う

観葉植物に重曹を使う方法はシンプルで、1リットルの水に約1グラムの割合で重曹を溶かします。

 

この溶液を使って観葉植物の葉っぱを拭いたり、土壌に散布することができます。

 

上記のような希釈を守り過剰な使用は避け、必要な季節に月に1回程度の頻度で使うことが効果的です。

 

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注意点:観葉植物に重曹を使う際に気を付けること

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重曹は植物のカビや真菌の発生を抑制し、土壌の酸性度を調整する有用な道具ですが、正しい使い方など注意が必要です。

 

そこで本項では、観葉植物に重曹を適切に活用するための注意ポイントについて解説します。(下記題材)

 

  • 注意点①:希釈して混ぜて使うこと
  • 注意点②:目的や意図を持って使う
  • 注意点③:合わない植物に使わない
  • 注意点④:乾燥する季節は使わない

 

注意点①:希釈して混ぜて使うこと

観葉植物に重曹を使う際、必ず希釈して混ぜて使用しましょう。

 

通常、1リットルの水に約1グラムの重曹を混ぜて使い、適切な希釈率を守ることが重要です。

 

過剰な重曹の使用は植物に害を及ぼす可能性があるため、量を適切に調整しましょう。

 

希釈した溶液を葉っぱに吹きかけたり、土壌に散布することで、観葉植物をカビや真菌から保護し、健康につながります。

 

注意点②:目的や意図を持って使う

観葉植物に重曹を使う際、使用目的や意図を持って使うことが重要です。

 

重曹は水やりなどのように、ルーチン的に使う必要はありません。

 

重曹は問題や必要性がある場合に活用すべきです。

 

(例えば、カビや真菌の発生があったり、土壌の酸性度を調整する必要がある場合に使用

 

観葉植物の健康状態を定期的に観察し、必要に応じて重曹を使うことで、必要なケアを施せます。

 

注意点③:合わない植物に使わない

観葉植物に重曹を使う際、合わない植物には使用しないよう注意が必要です。

 

一部の植物はアルカリ性の土壌を好まず、重曹を使うことが逆効果になる可能性があったり、多少の湿度を好む植物もあります。

 

植物の種類によって土壌要件が異なる場合があるのです。

 

重曹を使用する前に、その植物が酸性性土壌またはアルカリ性土壌を好むかや、乾燥を好むかなどを検討し、適切なケアを提供しましょう。

 

観葉植物の特定のニーズに合わせて、適切な対策を選択することが重要ということです。

 

注意点④:乾燥する季節は使わない

観葉植物に重曹を使う際、乾燥する季節(湿度やカビに困らない時期)は使用を控えるべきです。

 

乾燥した環境では土壌や植物自体が既に乾燥しており、重曹の使用は土壌を更に乾燥させる可能性があります。

 

過度な乾燥は、植物にとってストレスとなり、健康に影響を及ぼす可能性があります。

 

重曹を使用する際は、通常は「湿度が高くて困る季節」や、「カビや真菌などの対策」として使うと良いでしょう。

 

 

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